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スーパーGTニュース

投稿日: 2009.11.10 00:00
更新日: 2018.02.15 16:24

【GRM】SUPER GT Rd.9 Motegi シリーズ最終戦、A.クート5位、L.デュバル6位入賞で締めくくる


SUPER GT Rd.9 Motegi
08/Nov/2009

シリーズ最終戦、A.クート5位、L.デュバル6位入賞で締めくくる

 今季のSUPER GTを締めくくる2009 SUPER GT 第9戦「MOTEGI GT 250km RACE」が11月7〜8日ツインリンクもてぎにて開催された。この大会には通常より短い250kmのレース距離、全マシンウェイトハンディ“0kg"、ノックダウン方式による予選、と最終戦にふさわしいエキサイティングなルールが採用された。今シーズン、GRMのドライバー達はチャンピオン争いに加わることは出来なかったが、アンドレ・クートとロイック・デュバルは延べ49,000人のファンの見守る中、日本での最後のレースにベストを尽くして臨んだ。

 11月7日(土)、秋晴れの中、9:55から45分間に及ぶ公式練習が行われ、14台のGT500マシンと22台のGT300のマシンが混走し、午後の公式予選へ向けてのセッティングを終えた。そして、12:50~13:35気温24℃(路面温度26℃)ドライコンディションのもと、各チーム2名のドライバーが予選基準タイムするための公式予選1回目が行われた。

 やがて14:35からいよいよノックダウン方式による予選セッションがスタート。まず、トップ12台を選抜するセッション1で、39号車DUNLOP SARD SC430は平手晃平のドライブで9番手のタイム(1'45.475)を記録。セッション2へとコマを進めた。次にマシンに乗り込んだアンドレ・クートは7分間のセッション2でトップタイム(1'44.821)を叩き出し、トップ8台により競われる最終セッション3(7分間)へと進んだ。ドライバーは連続したセッションを走行できないというルールから、最後のセッションは再び平手がアタックを担当。ここでは、翌日の決勝レースのスタートで使用することを考慮したタイヤをチョイス。その結果、タイムは8番手(1'46.091)となり、日曜日の決勝レースのグリットが確定した。

 一方、EPSON NSXの32号車をドライビングするロイック・デュバルは、マシンとタイヤを合わせきれず、セッション1を13番手(1'46.087)で終え、ノックダウン方式の予選セッションへ進むことは叶わなかった。尚、ホンダNSXは今大会をもって13年間に及ぶGTレース参加を終える。そのためNSX勢は、そのラストランに相応しいレースを行うことを目標に、ホームコースでもあるツインリンクもてぎに乗り込んでいる。

 決勝日、11月8日(日)、曇り空のもと8:45より30分間のフリー走行が行われ、ここでもアンドレ・クートは3番手となるタイム(1'47.302)をマークして好調さをアピールした。今回のレースではLEXUS TEAM SARDにベテラン・エンジニア、リカルド・ディヴィラがジョイント。ディヴィラもマシンの仕上がりを確認し、午後のレースに向けて最終調整を行った。

 そして14:00、チャンピオン決定戦となった白熱した53周の決勝レースがスタートした。グリッド4列目に就けた39号車のアンドレ・クートはアグレッシブな走りで、4周目と5周目に続けて前のマシンを交わし6位へ浮上!しかし、9周目に1台の先行を許したもののそのマシンの背後にピタリとついて7番手でレースを進めてゆく。やがて19周目に再び6位のポジションを奪回したアンドレは、24周を終えたところでピットインし、チームメイトの平手晃平へとマシンを託した。ここから平手も安定したペースでレースを進めるが、36周目に8番ポスト付近でオイルを撒いたマシンがあったため、セーフティーカーが導入された。4周の隊列走行の後、再スタートが切られた。この時点でのDUNLOP SARD SC430の順位は6位。その後50周目にコースオフしたマシンがあったため平手は5位に順位を上げ、そのままポジションをキープしてチェッカーフラッグを受けた。DUNLOP SARD SC430のアンドレ・クートと平手晃平は6ポイントを獲得し、シーズンを終えた。

アンドレ・クート
「今日は自分の出来ることを出し切ったレースでした。今回、予選でも僕たちは競争力があったし、ポイントを獲得してシーズンを締めくくることが出来ました。あっという間に今シーズンも終わりましたがLEXUS TEAM SARDの皆と色々なチャレンジをし、多くのファンに支えられてきました。心から感謝しています。有難うございました!」

 また、ロイック・デュバルはEPSONカラーの32号車を操り13番手からスタートし、コンスタントなドライビングでレースを進める。33周という長めのスティントを終えたところでマシンを僚友の中山友貴へ託した。中山は10番手で戦列に復帰し、すぐに1台のマシンを抜き去る。その後、オイルに乗ってコースオフしたマシンが1台あり7番手にポジションアップ、その直後SCランとなった。やがてSC先導の隊列走行から放たれた14台のマシンは、残り14周となったレースをスタート。その後、戦列を離れたマシンがあったため32号車は1つ順位を上げ、6位でフィニッシュした。

ロイック・デュバル
「昨日の予選はがっかりでしたが、その状況からすれば今日のレース結果は上出来だったと思います。 このレースが僕も4年慣れ親しんだNSXのラストランでしたが、ホンダは来年、新しいマシンを投入するとのことで、このSUPER GTはますますエキサイティングでタフなシリーズになることでしょう。この1年応援をしてくれた沢山のファンの皆さん、どうも有難うございました。また会える日を楽しみにしています!」