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国内レース他ニュース

投稿日: 2009.07.08 00:00
更新日: 2018.02.15 13:59

【HDX】2009文部科学大臣杯HDXシリーズ第2戦 筑波サーキット


2009文部科学大臣杯HDXシリーズ
第2戦
筑波サーキット
7月5日(日)

 梅雨の合間の日曜日、”筑波チャレンジカップレース”のサポートレースとして、2009年ハンドドライブ・クロスシリーズ第2戦が開催された。曇り模様ながらもドライコンディション。初めての参加が多かったこのイベントでは嬉しい誤算だ。今回は、親子での参加や東京在住の米国人、日ごろから我々のチャリティー活動にご協力を頂いている英国大使館員の参加もあり、バラエティーに富んだエントリーとなった。

 筑波サーキットでHDXが開催されるのは初めてのこととなる。サーキットおよび主催者のご協力を得て、今大会は有償ながらフリー走行が2本組み込まれており、日ごろから走行機会の少ない参加者には有り難いタイム・スケジュールだ。また、これまでHDXが開催されてきたサーキットはすべて国際級のグレードで、HDXはアンダーパワーであることも多い。その点、筑波は全長2.2kmのテクニカルコースで、HDXにはピッタリのレイアウト。選手にしてみると絶好のサーキットのようである。

 朝一番から行われたフリー走行はスーパーカートと混走のため、その速度の違いに多少怖い思いをした選手がいたものの無事に終了。いよいよ走行第1回予選となった。10分間の予選では、こちらも今回初参加で唯一の女性、内藤雪夜選手が生方選手を下してポールポジションを獲得した。内藤選手はとてもスムーズな走行に終始し、ヘルメットから髪をなびかせて走り去る姿は他の選手を悔しがらせる。しかし、ポールから10番手までが1秒の中に並ぶという混戦状態では、レースで何が起きるかはわからない。

 午後2時半から行われた走行第2回決勝は、内藤選手を先頭に集団を作りきれいなスタートをした。しかし、同選手は3周目の1コーナーで単独スピンを喫し、最後尾に脱落。変わって生方・外山・沢の3選手が順位を入れ替えながら引っ張る先頭集団に、伊藤翼・横堀両選手のほか、13歳の山田選手が肉薄してくる展開となる。毎ラップ順位を入れ替えながらのバトルはファイナルラップまで続き、1位から6位までが0.7秒差でフィニッシュするという激烈なバトルを征したのは外山選手、2位には後方から進出してきた18歳の伊藤翼選手が入り、チャンピオン生方選手は3位に沈み、中学生は表彰台を逃した。

 今回のレースではダブルチェッカーが散見されたものの、危険行為や大きなアクシデントも無く、平穏なイベントとなった。筑波サーキットのレイアウトやサイズと、100km/hを超えない平均周回速度がHDXにはぴったりのようである。

 今回の筑波サーキットでの大会は、参加型モータースポーツとしての色合いが濃く、このような中で共生をアピールするHDXが開催できたことは、HDXの活動にもうひとつの方向性が見えたように思えます。まだ4戦が控えておりますが、引き続き、応援・ご支援を頂けますようお願い申し上げます。


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