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スーパーGTニュース

投稿日: 2010.03.24 00:00
更新日: 2018.02.15 18:53

【LEXUS TEAM KRAFT】2010年SUPER GT 開幕戦 「MJ KRAFT SC430」中盤までトップを快走も6位!


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2010年SUPER GT 開幕戦
「MJ KRAFT SC430」中盤までトップを快走も6位!

 長かったシーズンオフが明け、モータースポーツファン待望の「SUPER GT」開幕戦が、国内モータースポーツのトップを飾り、三重県は鈴鹿サーキットで開幕。

 3月も下旬となり、やっと春らしい暖かな日差しに包まれた鈴鹿サーキット。昨年に引き続き今年も2Day開催のレースとなる「SUPER GT」チームは万全の態勢を整え、まずは金曜日サーキットへと入り、レースへ向けた準備を開始。

 ここまでのプレシーズンテストを順調にこなして来た「LEXUS TEAM KRAFT」は、ここ鈴鹿の事前テストに於いても好感触を持っており、シーズンを占う上でも非常に重要となる今回の開幕戦。

 2010年仕様へとアップデートされた「LEXUS SC430」に石浦&大嶋というTDPドライバーラインナップと、昨年からのチーム体制に大きな変化は無いものの、今年は「PLANEX GROUP」のFX(外国為替証拠金)取引業の株式会社MJ様という強力なスポンサーにご支援を頂く事となり、チーム体制は大幅に強化!先週、ひと足早く開幕戦を迎えた「F-1」のバーレーンGPで、フルシーズンを戦うレギュラードライバーとしてデビューを果たした同じTDPドライバーの小林可夢偉と同様に、石浦&大嶋にとっても今シーズンは「結果が求められる年」チーム、ドライバー一丸となって、念願のシリーズチャンピオン獲得へ向けまずは土曜日の公式練習から走行を開始した。

公式練習
3月20日(土)9:00~11:40
 午前9時。今シーズン初の公式走行となる練習走行が開始。走行時間が2時間40分と余裕がある為、「MJ KRAFT SC430」はまずはコースコンディションが整うまでPITで様子を見る展開。

 開始1時間、トップを行くマシンのタイムを見て、満を持しして大嶋がコースイン!マシンの状況を確認しつつ5周程走った所でピットイン。その後足回りの調整を中心にピットイン&アウトを繰り返しセットアップを重ね、45分程走行した所で石浦へとチェンジ。

 代わった石浦も同様にセットアップを重ね、残り10分程となった所で総合4番手のタイムを記録し、再び大嶋へとドライバーチェンジ。残り3分、大嶋もチェックラップを行い、ほぼマシンの方向性が見えた所で公式練習を終了。午後の予選へ向け収穫のある公式練習となった。

公式予選13:15~14:00
ノックアウト予選15:00~
 シーズンの行方を占う事となる今年初の公式予選。昨年のもてぎ戦以来のノックダウン方式の予選が採用され、まずは規定タイムクリアの為行われる45分間の予選。

 セッション開始と同時にコースインした石浦は計測3周でキッチリとタイムを出し、まずは総合4番手へと付けピットへ帰還。ドライバーを交代し今度は予選1回目を担当する大嶋がコースイン!大嶋もアタックシュミレーションを行い、その時点で総合3番手のタイムを記録し再びピットイン。その後予選3回目用のタイヤの皮むきをし、更に予選に向けたマシンコンディション、路面コンディションの確認をして予選を終了、結果的に総合4番手で公式予選を終了した。

 そして迎えたノックアウト方式の予選。予選1回目で上位10台。続く予選2回目で上位7台、そして3回目で1位~7位を決める事となる今回の予選。「MJ KRAFT SC430」は大嶋⇒石浦⇒大嶋の順でアタックを行う予定。

 迎えたノックダウン方式1回目、大嶋は落ち着いて無駄のない走りでアタックを行い1'53.173で3番手となり、まずは難なく2回目へと駒を進め、続いて行われた2回目の予選、今度は石浦が完璧なラップを決め見事1'53.350で2回目のポールを獲得。そしていよいよ迎えたファイナルセッション!このセッションで使用したタイヤは決勝でのスタートタイヤとなる為、決勝を考えチームはクレバーに若干固めタイヤをチョイス。

 気温・路温が下がり始めているのでドライバーにとっては少々キツイが・・・それでも好調の波に乗る大嶋はなんとかごまかし1'53.637で5番手を獲得。決勝に向け幸先の良い予選結果となった。

フリー走行
3月21日(日)8:30~9:15
 決勝日、予報通り深夜に雨は上がり路面は若干濡れているものの・・・・決勝に向け天候は更に良くなるという状況の中、朝のウォームアップが開始。

 今回、公式練習~予選とマシンコンディションは安定して良く、決勝に向けてもかなりの可能性を感じている「MJ KRAFT SC430」はこのセッションで最終チェック。大嶋からスタートしピットストップシュミレーション等を行いつつ、ローター焼き入れなど・・・プログラム通りのスケジュールを消化、タイム的にも総合2番手と決勝へ向け確かな手応えを感じられる走行となった。

決勝レース(52Laps)14:00スタート
 いよいよ迎えた2010年シーズンの開幕戦。予報では午後から晴れるハズであったが・・・朝から大量の黄砂に見舞われた鈴鹿の空は、時折晴れ間が見えたり・・・小雨がぱらついたりと・・・・非常に悩ましい天候。

 ドライでスタートするのか?それともインターミディエイトで行くのか?各チームグリッドにタイヤを持ちこみスタート5分前まで悩みつつ「MJ KRAFT SC430」を含むトップ集団はドライを選択!今回スタートドライバーを務める大嶋も空を見上げながらスタート直前までナーバスな表情を浮かべるが・・・雨は得意と言う大嶋も覚悟は決まったようで定刻の14時全車一斉にスタート!

 直前の雨で路面は所々濡れており、各コーナーで姿勢を崩すマシンも居る難しいコンディションの中、大嶋は絶妙にマシンをコントロールし、なんと1周目のピット前を2位で通過!今ひとつペースが上がらないTOPを行く#38をあっさり射程圏内へと捉えた大嶋は、2周目の1コーナーでズバっとインを差し、アッと言う間の4台抜きでついに総合TOPへ!

 明らかに他のマシンと別次元の速さを見せる大嶋は、難しいコンディションの中安定した速さで後続を引き離しに掛かり、2位とのタイム差を3周目には1秒1、4周目には4秒5、7周目には4秒8、そしてついに10周目には余裕の6秒2までに拡げ、このまま独走状態を築くかと思われた11周目、なんと1コーナーでHSV勢3台が絡むアクシデントがあり、#18と#8がクラッシュ!スポンジバリアが炎上する事態となりこの時点でまさかのセーフティーカーが導入!

 ここまで圧倒的な速さで築いた貯金を全て吐き出す事となってしまうが・・・この不運にも大嶋の集中は途切れる事無く、3周に渡るSCランの後の再スタートも完璧に決め、再び2位との間隔を徐々に拡げに掛かる展開。

 20周を超える頃には2位の#38との間隔を再び2秒以上に拡げ、迎えた24周目、ついに大嶋は1度もトップの座を譲ることなく石浦へとドライバーチェンジ!

 クルーも完璧に仕事をこなし再びコースへと石浦を送り出したが・・・・残念な事に石浦は300クラスの集団に呑みこまれるタイミング。重要なアウトラップのペースを上げる事が出来ず、思わぬ苦労をしてしまった石浦は、トップグループがひと通りピットストップを終えた時点でまさかの8位。

 ここからファステストに匹敵する走りで前車を追走するが・・・この時点でTOP集団を形成するのは同じLEXUS SC勢という不運。マシン性能的にほぼ互角の戦いとなる為、追いつくが抜けないという膠着状況が続き、ここから我慢の展開。それでも「MJ KRAFT SC430」は粘り強く走行を続け残り2周、前を行く#17と接触した#38のコースアウトにより7位へとポジションを上げてチェッカー。

 その後このアクシデントにより#17へペナルティが科せられる事となり、結果6位フィニッシュのリザルトで開幕戦を終える事となった。

■大澤尚輔監督
非常に残念なレースでした。途中アクシデントによるSC導入があり、想定していた流れと変わってしまった事でピットストップのタイミングを少し誤ったかも知れません。しかしながら前半の難しい路面コンディションの中での大嶋の走りは大変素晴らしいもので、チームとしても今後の自信に繋がる走りであったと思います。マシン、ドライバーのポテンシャルが高い次元にある事は、今回で証明出来たと思いますので、次の岡山で結果に繋げたいと思います。

■石浦宏明
このレースウィークは練習走行からフィーリングも良く、持ち込み状態でのマシンのセットアップも非常に良かったと思います。予選も予定通りのポジションを獲得する事が出来、決勝でも前半を担当した大嶋選手がトップで戻って来てくれたのですが・・・・自分がアウトラップで思うようにタイムを上げる事が出来ず、結果的に順位を落としてしまう事になりました。後半、順位を戻す事が出来なかったという事は反省しています。次の岡山では今回の借りを返せるよう優勝を狙いたいと思います。

■大嶋和也
シーズン前からの好調そのままに、レースウィークも非常に良い状態で自分としても成長して挑めた開幕戦だったと思います。スタートは難しいコンディションだったのですが、走り出したら意外と落ち着いて走る事が出来、順位をトップまで上げる事も出来ました。途中、SCが入るという不運もありましたが、その後もなんとか首位をキープ出来たという事は、満足の行くレースだったと思ってます。結果的には残念な結果になりましたが・・・タイヤ選択とか戦略とか・・まだまだ足りない部分があると分かりましたので、チームと相談しつつ岡山で結果が出せるよう準備をしていきたいと思います。


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