LEXUS TEAM SARD RACE REPORT
DENSO DUNLOP SARD SC430
第3戦富士決勝は、無念のリタイア
2010 SUPER GT 第3戦「FUJI GT 400km RACE」(5/1-2)
富士スピードウェイ(1周4.563km)
観客動員:予選26,000名、決勝53,100名 合計79,100名
5月2日(日)、SUPER GT第3戦「FUJI GT 400km RACE」の決勝が行われ、ピットスタート車両があったため9番手からスタートしたDENSO DUNLOP SARD SC430は、スタートドライバーのアンドレが1コーナーに果敢に突入、一時7位に上がる好スタートを見せた。10周目頃から思うようにペースが上げられず、順位を落とし11位に。その後30周目にピットイン。34秒ほどで平手を送り出した。しかし、12位を走行していた44周目、ターン9付近を走行中に駆動系のトラブルが発生。ピットに戻る途中のターン12であえなくストップ。無念のリタイアとなった。ドライバーポイントはランキング10位(計7点)、チームポイントも10位(計12点)となった。次回第4戦は6月19日(土)・20日(日)に灼熱の国マレーシアはセパンサーキットで開催される。
開幕戦鈴鹿で5位、続く第2戦岡山では10位フィニッシュとなったDENSO DUNLOP SARD SC430。5月は新緑の季節を迎え、ようやく安定した暖かさが感じられる中、第3戦は富士スピードウェイが舞台。天候不順となった先週4月22日のSUGOテストはみぞれ混じりの雨で1日のみのテストとなったが、雨中での速さの健在ぶりを証明した。また富士での事前テストでは好タイムをマークしていることから、まずはスーパーラップ進出が目標。DENSO DUNLOP SARD SC430は現在シリーズポイント7点であることから、その×2となる14kgのウェイトハンディを搭載。重量増によるタイムの落ちは10kgで0.1秒強。第3戦は序盤戦を締めくくる大事な一戦であり、是が非でも好成績を残すことが中盤戦の戦いに影響する。
富士スピードウェイはドライバーの2人とも好きなコースであり、一番走り込んでいる得意なコース。決勝レースは、いつもより100km長い400kmでドライバー交代を伴うピットインが2回義務づけられる。チームの総合力が大きなウェイトを占める第3戦は活溌溌地、気力あふれ勢いよく勝利を目指している。
1日(土)は爽やかに晴れ渡り、9時の公式練習走行開始時は気温14度/路面温度25度に。まずはアンドレからコースイン。最初のうちはレーシングカートが走行した後でもあり、少しオイルっぽく滑りやすいコンディション。オーバーステア傾向が強かったことから対策を施し数周を走行。続いて16周目から別のタイヤを装着し感触を確かめた。23周目からは平手と交代。アンドレが確認した2セットのユーズドタイヤを平手も装着し、同じく感触を確かめた。途中33周目コカ・コーラコーナーでリアがブレークしスピンを喫したが特に問題なく、その後リアの安定感をさらに向上させる調整を施し走行を続けた。公式練習走行はトータル38周を走行し、アンドレのマークした1分37秒257の13番手タイムとなった。
1日(土)13時50分からの公式予選1回目には気温21度/路面温度40度に上昇。スーパーラップ進出8位以内をかけて激しい戦いが展開されることとなった。まず最初の混走セッション25分間では予選基準タイムクリアとセッション後半のアタックのための確認走行が主なプログラム。まず平手がコースインし難なく基準タイムをクリアした後、アンドレと交代。アンドレはアタックシミュレーションを行い、この後の単独セッションでのスーパーラップ進出に期待がかかる1分36秒048の6番手と好タイムをマークした。しかし、1.5秒以内に12台がひしめく混戦。まったく気の抜けない戦況となった。
■公式予選1回目GT500単独セッション:
希にみる僅差の争い、0.2秒差でスーパーラップ進出に届かず
14時28分からGT500クラス10分間の単独セッションが、気温20度/路面温度40度の中で開始。緊迫した雰囲気の中で先ほどのセッションで好タイムをマークしているアンドレは期待を背負ってアタックラップに入った。タイヤに十分に熱を入れたアンドレは、先ほどのセクター1の区間タイムを大きく上回るトップタイム。続くセクター2でもトップを示すレッドマークをつけた。最後のセクター3も好タイムを叩きだし、このレースウィークで自己ベストとなる1分35秒465の3番手タイムをマークした。続く周もセクター1で更にタイムを削りレッドマークをつけたアンドレ。気合いの入った走りでさらにタイム更新に挑んでいった。セクター2でもレッドマークをつけベスト。だが最後のセクター3でグリップダウンからかタイムを伸ばせず、この周は1分35秒913にとどまった。
その後、目まぐるしく順位が変わり3位から8位となったがまだスーパーラップ進出圏内を確保していた。しかし、チェッカーが振られた最終ラップで他車がさらにタイムを更新。終わってみれば3位から10位までは約0.4秒差という大混戦となり、DENSO DUNLOP SARD SC430は、惜しくもわずか0.2秒差でスーパーラップ進出を逃す公式予選10位となった。
■フリー走行
2日(日)決勝前、朝のフリー走行開始時点は、気温15度/路面温度21度で富士山がくっきりと見える快晴。8時30分からスタートを担当するアンドレがまずコースイン。決勝88周、2ピットストップの組み立てを確認するプログラムとなった。周回の多いユーズドタイヤで9周走行したアンドレは、5周目に1分37秒062をマーク。続いてステアリングを握った平手はもう限界に近いタイヤで8周を走行した。フリー走行ではトータル17周を走行。アンドレのマークした1分37秒062の10番手タイムとなった。サーキットサファリの時間帯ではいつも通りピットワークトレーニングを連続して行い、14時スタートの決勝へ向け準備を整えた。
■決勝スタート
2日(日)14時のスタート時には好天に恵まれたゴールデンウィークとあって5万人以上の大観衆がつめかけ、グランドスタンドが埋めつくされた。気温21度/路面温度40度の快晴とまさにレース日和に。各チームともレースの組み立てに色々な戦略スタイルを取り込み、上位に躍り出る有効な戦略についてどれが正解なのか、探り合いの中でのスタート前。23号車がピットスタートとなったためDENSO DUNLOP SARD SC430は9番手からのスタートとなった。
スタートでアグレッシブに攻め順位を上げたアンドレ
スタートに安定感があり、必ず順位を上げるアンドレの走りのスタイルは今回も健在。アウト側のポジションから好加速を見せ1つ前の12号車をかわす。1コーナーでアグレッシブにうまく切り込んでいったアンドレはクロスラインで24号車をかわしコカ・コーラコーナーでは7番手で通過。早くもポジションを2つ上げた。その後24号車とのオープニングラップの攻防で抜き返されてしまったが8位で1周目を終えた。前走車の24号車にぴったりつけ次のチャンスを狙うアンドレは37秒台の好ペースで攻め立てた。今回こそは前に食らいついていくと意気込んで搭乗したアンドレ。だが6周目からペースが上がらず12号車にかわされてしまい9位に、続いて7周目は18号車にかわされ10位に、8周目には100号車にかわされ11位にドロップと苦境に陥った。各車拮抗しているため僅かなペースの遅れは順位にすぐに影響する。アンドレはグリップダウンしてしまったクルマを、我慢の走りでペースを守ろうと懸命にドライビングを続けた。そして30周を終え平手と交代すべくピットインとなった。
突然のストップで反撃のチャンスを奪われた平手
レース1/3付近でピットインし、4輪ともタイヤ交換とオーソドックスな戦略をとり、34秒ほどのピットワークで平手を送り出す。12位で復帰した平手は約10秒ほど前を行く100号車の追撃態勢に入った。相手のペースとギャップについてのピットからの情報を聞きながらプッシュを続ける平手。2秒ほどギャップをつめ36周目には約8秒差にし、反撃のチャンスが訪れようとしていた。その後、前は32号車に変わり、巻き返しを期してチャージを続けていった。だが、44周目に平手から悲痛な無線が入った。「駆動がかからない。何かが壊れた」。そしてモニターにターン12のダンロップコーナー先でストップするDENSO DUNLOP SARD SC430が。平手はピットに戻ろうと試みたが再スタートを切れず、無念のリタイアとなった。
今回はポイント獲得ならず、ドライバーランキングは10位(計7点)に、チームランキングも10位(計12点)となった。予選では速さを見せてきているが、決勝では駆動系トラブルでリタイアであるものの早期グリップダウンという課題が今回浮き彫りになったDENSO DUNLOP SARD SC430。5月13日(木)スポーツランドSUGOおよび5月18日(火)~19日(水)鈴鹿サーキットでのタイヤメーカー合同テストに参加。1ヶ月のインターバルを経て6月19日(土)・20日(日)に灼熱の国マレーシアのセパンサーキットで開催される第4戦に臨む。
アンドレ・クート
「スタート直後までは調子が良く順位を上げられたけど、6周目に大きくグリップダウンしてしまった。しかし、新たなトライをしているので結果にはつながらなかったけどデータも得られた。この後のタイヤテストで形にして、セパン以降の中盤戦で良い結果につながればと思っている」
平手晃平
「アンドレのスティントでタイヤが厳しそうだったので注意深く走っていましたが、300R付近でシフト操作と同時に異音がして駆動がかからなくなってしまいました。連続してポイントをとっていたのが途切れてしまい残念です。この後のタイヤテストでしっかりと見極め、次のレースに活かしたいです」
菅野純博監督
「ドライバーは毎戦非常に頑張ってくれてます。しかし予選ではあと一歩及ばず、決勝ではスティント中盤以降のペースが課題と、まだクルマに大きく足りない点が残っています。ハードワークが続きますがテストを重ねて課題を克服し、今後のレースで皆様の期待に応えられるようにクルマを仕上げていくことが急務となります。引き続きご声援のほどお願いいたします」
