RACE REPORT
3月29日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県/1周4,801km)でスーパー耐久シリーズ2009の開幕戦となる「MOTEGI SUPER TAIKYU ROUND 1」が行われ、予選2位からスタートした「眠眠打破ingsランサー」(#56服部尚貴/松本達哉)は、11周目にトップに躍り出たが、駆動系トラブルにより14周目にあえなくリタイア。苦い初戦となった。
3月27日(金)
開幕戦を迎え、先日のテストディに参加しなかったため、金曜日のスポーツ走行枠が「眠眠打破ingsランサー」09仕様の実質的なシェイクダウンとなった。昨年からの大きな変更点はエアロバランス。トータル2時間の走行の中でings製空力パーツとのマッチングを探った。また今年から新たにサポートを受けることとなったエンドレスブレーキパッドのバランスも確認した。
3月28日(土)練習日/公開車検
■練習走行
今大会は29日(日)に予選/決勝をワンディで行うタイトなスケジュール。28日(土)に3回の専有走行枠が設けられた。ST-2クラスは9台がエントリー。うちランサーは8台と最多台数で最も混戦が予想された。その練習走行では、1回目2”02.369、2回目2”02.936、3回目2”03.675、のタイムでTSRPランサーEVOX、新菱オート☆DIXCEL☆EVOIXに続き3番手のタイムを記録した。
今まで行うことのなかったフルタンクでの決勝用セッティングでの走行もこなし、過去に無い高いレベルのマシンの仕上がりを確認、万全の状態で明日の予選に臨む。
3月29日(日)予戦/決勝
天候:晴れ
観客動員数:4,800人
■公式予選(9:00~9:15/9:45~10:00)
9時00分、気温10℃のドライコンディションの中、Aドライバーのセッションで服部尚貴が2”00.782の2番手のタイムをマーク。続いてBドライバーのセッションでは松本達哉が2”01.555の2番手タイムを出し、合算タイム4”02.337で「眠眠打破ingsランサー」は2番グリッドを獲得した。両ドライバーともに昨年の最終戦時の予選タイムを上回りマシンの熟成ぶりをうかがわせた。
トップはTSRPランサーEVOX、3番手には新菱オート☆DIXCEL☆EVOIXと前日の練習走行のトップ3台が並んだ。
■決勝84Lap(13:00スタート)
予戦が終了して2時間あまり、定刻にローリングスタートが切られた。「眠眠打破ingsランサー」はクラス2番手、6番グリットからのスタート。スタートドライバーは服部尚貴であった。
トップのTSRPランサーEVOXを追う「眠眠打破ingsランサー」は総合6位で周回を重ねる。その展開を変えたのは11周目。プレッシャーをかけながらパスできるタイミングをうかがっていた服部が、前を走るTSRPランサーEVOXを交わしトップに躍り出る。13周目には2”03.840という好タイムをたたき出し首位を堅持して走行していたが、服部からギアの不調を訴える無線が入り緊急ピットイン。ピット内に緊張が走る。急いで確認作業を行うが修復不可能なトラブルと判断し、コースに復帰することなくリタイア、わずか14周でレースの幕を閉じることとなった。トラブルがなければ表彰台確実と思われていただけに悔しい初戦となった。
このST-2クラスは予戦上位3台のランサーがマシントラブルにより次々に戦線離脱。初戦から波乱ずくめのレース展開となった。
■ドライバーのコメント
服部尚貴
残念ながらリタイアという最悪な結果になってしまいましたが、週末を通してのクルマの速さには満足しています。パッシングポイントの少ないもてぎでライバルにプレッシャーをかけ続けパス出来たのは、チームが作り上げたマシンパフォーマンスがあったからです。次回はトラブルポイントを徹底的に分析して、確実に勝ちに行きます。
松本達哉
ミッショントラブルによるリタイアで残念ですが、序盤のレース内容を見ても今年も車は高い戦闘力を持っているようです。これは今回このような車を用意してくれたチームのおかげです。次回、SUGOは去年初優勝した思い出の地。必ず勝てるようチームとともに頑張ります。
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