いよいよ今週末は、スーパーGTの今季最終戦ツインリンクもてぎ。今季は現行GT500規定の最終年であり、なんと8台がチャンピオン獲得の可能性を残すという混戦模様となっている。ポイントランキングをレース前にもう一度チェックしておこう。

 2009年から現行の技術規定で争われているGT500クラスは、2014年からDTMドイツツーリングカー選手権と規則を共通化した新規定となるため、今季が現行規定のラストイヤー。とは言え、各陣営ともシーズンを通して重箱の隅を突くような開発を繰り返しており、今季はまさに三つ巴と言える戦いが展開されてきた。

 迎える最終戦もてぎは、今季の公式戦ラストレースということもありチャンピオンがかかる大一番となる。その最終戦に、GT500クラスチャンピオンの可能性を残して臨むのはなんと8台。レクサス陣営の立川祐路/平手晃平組、中嶋一貴/ジェームス・ロシター組が優位だが、ランキング3位〜4位の山本尚貴/フレデリック・マコウィッキ組、塚越広大/金石年弘組のホンダ陣営の2台も最終戦で4位以上に入れば俄然可能性が出てくる。ホンダのホームコースであり、山本、塚越はともに栃木出身。熱い声援も後押ししそうだ。

 ニッサン陣営は5位の柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組、6位の松田次生/ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ組が可能性を残すものの、どちらも最終戦で2位以上が条件。ランキング7位の伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組、8位の脇阪寿一/石浦宏明組は優勝が必要最低限の条件になる。

 一方、今季JAF-GT規定車両とFIA-GT3規定車両が戦いを展開してきたGT300クラスも、チャンピオンの可能性を残すのは5台と多い。優位なのはMUGEN CR-Z GTの武藤英紀/中山友貴組で、オートポリスでは苦戦したものの、この最終戦を前に再び性能調整が施され、リストリクター径が大きくなったため、予選でCR-Z勢が先行する可能性は高い。

 ランキング2位のGSR初音ミクBMWの谷口信輝/片岡龍也組、3位GAINER DIXCEL SLSの平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組はそれぞれ4位、3位以上が必須。また、OKINAWA-IMP SLSの竹内浩典/土屋武士組、SUBARU BRZ R&D SPORTの山野哲也/佐々木孝太組は2位以上でチャンピオンの可能性が出てくる。混戦必至の最終戦もてぎだが、無用なアクシデントに見舞われないためには、まずは予選から前方につけることが求められる。

 今回の最終戦もてぎでは、14年規定GT500車両のホンダNSXコンセプト-GTがデモランを行う予定になっているなど、その他にも多くのイベントが予定されている。すでに前売り券はファンシート等を中心に売り切れが出ているなど、盛り上がりをみせそうだ。

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