アウディジャパンは22日、東京・新木場で、2012年のモータースポーツ活動、さらにカスタマーレーシングプログラム、そして世界限定333台のアウディR8 GTスパイダーを発表。今季スーパーGT300クラスに参戦するアウディ陣営が集結した。
今季のスーパーGTには、ヒトツヤマ・レーシングからアウディR8 LMSが2台登場。また、昨年ランキング2位のゲイナー、さらにaprが最新のアウディR8 LMSウルトラを導入。4台のアウディがGT300クラスに登場することになる。
スーパーGT開幕を間近に控えた22日、そんなアウディR8 LMS/R8 LMSウルトラを使用するチームが、新木場の工場跡地のような建物を使って行われた発表会に集結した。この日はアウディの世界におけるモータースポーツ活動、カスタマーレーシングプログラム、さらに日本で22日に発売されたアウディR8 GTスパイダーがお披露目された。
冒頭、アウディジャパンの大喜多寛社長が挨拶し、「ル・マンでの活躍を実際に生で見ましたが、日本でもモータースポーツをしっかりサポートしたいと考えました。今年のGT300はすごく楽しみにしています」とコメント。今季、日本でも積極的にカスタマーレーシングプログラムを進めていくと語った。
また、それに続きアウディR8 LMSの日本でのサポートを担当する、ノバエンジニアリングの森脇基恭取締役が登場。アウディR8 LMSとはどんなマシンなのかの説明、さらにドアの軽量化やチンスポイラー、ウイングなど空力効率の改良を施したR8 LMSウルトラの技術解説を行い、「戦闘力は非常に高い」と太鼓判を押した。
さらに、発表会場の外側から、今季スーパーGTに参戦する4台のアウディのうち、メンテナンス中であるゲイナーの11号車をのぞく3台が、自走で会場に入場。エキゾーストノートで会場は興奮に包まれることに。
それに続いて、大喜多社長から、日本でも10台ほどがインポートされることになった市販車のR8 GTスパイダーが紹介されると、今季ヒトツヤマ・レーシングの21号車をドライブする予定のスイス人女性ドライバー、シンディ・アレマンがドレス姿でR8 GTスパイダーを操って登場。会場内からは盛んにフラッシュが焚かれた。
これまで、スーパーGTにおいて海外メーカーが発表会を行うことはほとんど見られなかっただけに、今回のアウディの発表会は注目度の高いものと言える。チャンピオンチームのBMW、さらにメルセデスベンツ、フェラーリ、ポルシェなど多数のGT3マシンが登場する今季のスーパーGT300クラスは、かつてない激戦になりそうな予感だ。