26日に決勝レースを迎えるIZODインディカー・シリーズ第5戦インディ500。24日には決勝レース前に最後の走行となるカーブデーが行われ、サイモン・ペジナウ(シュミット・ハミルトン)が、トップスピードをマークした。佐藤琢磨(AJフォイト)は、最後のプラクティスを19番手で終えている。
決勝レース前最後のプラクティスが行われるカーブデーは、インディ500決勝レースに進出した33名のドライバーが走行。1時間のセッションで、26日に向けてマシンの調整を行った。
トップスピードをマークしたのは、ぺジナウ。41周を走行し、225.827mphを記録した。2番手には、EJ.ビソ。3番にライアン・ハンター-レイが入り、アンドレッティ・オートスポート勢がここでも速さを見せる。
「レースセッティングは、本当にいい感じだ。ユーズドタイヤの使い方にも満足しているよ。ホンダは予選前や予選後にも多くの仕事をこなしてくれた。ホンダのレーシングスピリットは、競争することだし、まさにそれを行っているよね。決勝レースに向けて、いいエンジンを供給してくれたよ」とペジナウ。
予選ではポールポジションを争うファスト9に進めなかったホンダ勢だが、最後のプラクティスでは、トップのペジナウをはじめトップ10に6台が入る復調を見せた。
また、急遽参戦が決定し33番グリッドから決勝を争うキャサリン・レッグ(シュミット・ピーターソン)は48周を走行し、8番手とスピードを上げている。
セッション序盤には、マシンから出火するアクシデントも見舞われた佐藤琢磨は19番手。
「最後のプラクティスなので、トラフィックの中でのクルマの状態を感じることは重要なことでした。ポジティブに感じたけど、少しマシンを合わせる必要がありますね」と琢磨。レースでは強いマシンを持っていると感じているようだ。
カーブデーには、恒例のピットストップ・コンテストも行われ、チーム・ペンスキーのエリオ・カストロネべスが、チップ・ガナッシのダリオ・フランキッティを破り6度目の勝利を飾った。チーム・ペンスキーは14度目の勝利で、ピットクルーには50,000ドルの賞金が授与されている。
ピットストップ・コンテスト優勝のドライバーは、過去6回インディ500でも勝利しており、2009年にカストロネベスがインディ500を制覇した時もピットストップコンテストを勝利している。
第97回インディアナポリス500マイルレースの決勝は、いよいよ26日に行われる。日本では、CSスポーツチャンネルのGAORAで生中継される予定だ。