FIAが決めたバジェットキャップ制の導入に対し、チーム側が激しい反発を見せる中、2010年F1へのエントリー締め切りが5月29日に迫り、フォーミュラワン・チームズ・アソシエーションがこれをボイコットするのではないかとの推測も出ている。ウイリアムズのチーフエグゼクティブ、アダム・パーは、両者が満足するような妥協案を見つける時間はなくなりつつあると認めている。
「この問題を、12カ月前に、もっと柔軟性があり、穏やかなやり方で扱う機会はあったのだ」とパーは言う。
「時間がなくなりつつあるのが心配だ。チームはそれぞれ異なる考えを持っている。我々全員にとって経済的な状況は非常に重要ではあるが、一部のチームはFOTAの統治や参加というものも、同様に非常に重要視している。我々(ウイリアムズ)は、以前からバジェットキャップを支持してきた。2008年1月にパリで正式に提案されて以来ずっとだ」
FIAとFOTAは15日に会合を行ったが、合意に達することができず、フェラーリはバジェットキャップ制の導入を取りやめさせるべく、フランスの裁判所に訴訟を起こしたことが明らかになっている。