Result Report 2015.11.7~8

SUPER FORMULA Round 7
14th JAF GRAND PRIX SUZUKA

LENOVO TEAM IMPUL
No.19 J.P de Oliveira(ブラジル)
No.20 Andrea Caldarelli(イタリア)

JP王者奪還ならずも3位表彰台で締めくくる

 早いもので今季のSUPER FORMULAもいよいよ鈴鹿サーキットにて最終戦を迎えました。今回はこれまでのラウンドとは異なり、日曜日の決勝日に2レース制が採用。予選ではレース1のグリッドがQ1の結果で、レース2のグリッドがQ1~Q3の結果にて決することとなりました。LENOVO TEAM IMPULとしてはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがランキングトップ とはポイント差があるランキング4位ながらもチャンピオン獲得の可能性を残していたため、非常に緊張感のある2日間となりました。

■11/7(土)公式予選
Q1 13:30-13:50 天候:曇り コース:ドライ 気温:20度 路面温度:22度
Q2 14:00-14:07 天候:曇り コース:ドライ 気温:19度 路面温度:22度
Q3 14:17-14:24 天候:曇り コース:ドライ 気温:19度 路面温度:22度
観客動員数:13500人

 鈴鹿サーキットは曇り空。雨の心配もありましたが、結局予選終了まで降雨はなくドライコンディションのまま予選アタックは繰り広げられました。予選Q1は13:30~20分間で行われました。レース1のグリッドが決まるという変則的な予選となりましたが、全19台のうち5台がノックアウトという予選方式は変わらず。しかしPP獲得ドライバーに与えられる1ポイントを賭けて、鈴鹿サーキットはQ1から非常に緊迫した雰囲気となりました。アンドレア・カルダレッリが朝のフリー走行でクラッシュし、フロントウイングと足回りに破損がありましたが、メカニックが予選開始までに修復を完了。

 予選には無事出走をしました。まずセッション開始と同時にオリベイラ、カルダレッリともにコースイン。マシンの状態を確かめます。残り10分ところで、2台ともにピットイン。ニュータイヤを装着して残り6分でオリベイラが、残り5分半でカルダレッリが再びコースインし、アタックを敢行していきます。オリベイラは1.38.748でレース1の7位グリッド、そしてQ2への進出を決めました。カルダレッリは1.39.450で無念のQ1敗退と同時に、レース1とレース2ともに17位からのスタートが決まってしまいました。

 10分間の間隔を置いて、14:00~Q2がスタート。7分間のアタックで行われました。開始と同時にニュータイヤでコースインしていったオリベイラは、1.38.521のタイムで6位。8位以内へ滑り込み、Q3へ進出しました。14:17~Q3が始まりました。ランキング上位、チャンピオンを争うドライバーが順当に進出し、熾烈なレース2のポールポジションを決めるアタックが繰り広げられました。オリベイラは残り4分50秒のところでQ3出走全8台のうち最後のコースイン。アタックに臨みました。1.38.459のタイムを出しましたが、6位。レース2はこの順位からスタートを切ることになりました。

■10/8(日)決勝レース1
天候:雨 コース:ウエット 気温:15度 路面温度:17度
決勝レース距離 5.807km×20laps=116.14km
観客動員数:16000人

 土曜日の夜から雨が降り出し、日曜日は1日雨となった鈴鹿サーキット。1日で2レースを行うため、午前中の10:00~レース1が行われました。オリベイラは7位から、セーフティーカースタートとなったこのレース。2周SC先導ののち、3周目にレースの火蓋が切って落とされました。6位を走行していたNo.16 山本尚貴選手(TEAM無限)に迫るオリベイラはアグレッシブな走りを見せ、8周目にはスプーンコーナーでインに飛び込むなど、オーバーテイクをトライします。9周目、最終コーナー手前のシケインにてオーバーテイクシステムを使いながら仕掛けますが、ラインで2度ほど交錯をし、左フロントウイングを山本選手のマシンにヒット。コースアウトしながらもレースに戻っていきますが、サスペンションも痛めたため順位を下げ、最終的にはヘアピンコーナーでグラベルに捕まりこのレースを終えてしまいました。既定周回数には満たず、リタイア扱いとなりました。

 一方のカルダレッリは、グリッド降格になったマシンがあったため、16位からのスタート。順位に変動はなく16位でレース序盤を走行します。オリベイラが脱落したことで15位となりますが、11周目のホームストレート~1コーナーへの進入で、No.64 中嶋大祐選 手(NAKAJIMA RACING)と接触し、2台揃ってスピンアウト。グラベルにストップし、カルダレッリもここで既定周回数未満でリタイアとなりました。LENOVO TEAM IMPULの2台でともにリタイアし、ライバル勢のレース1の結果にて、オリベイラの逆転王座の権利は残念ながらここで失ってしまうことになりました。

■10/8(日)決勝レース2
天候:晴れ コース:ドライ 気温:22度 路面温度:33度
決勝レース距離 5.807km×27laps=156.789km(スタートディレイにより28周レースから変更)
観客動員数:16000人

 ピットウォーク、サポートレースなどを挟みレース2は15:00にスタートを切りました。雨は止む気配なく降り続き、再びウエットレースとなりました。このレースはスタンディングスタート。しかし、フォーメーションラップを終えてグリッドに付こうというところで、オリベイラのすぐ前、5番グリッドのNo.8 小林可夢偉選手(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)のマシ ンから発火。スタートがディレイとなります。

 15:15に仕切り直しのフォーメーションラップがスタート。スタートディレイに起因した小林選手は最後尾スタートとなったため、オリベイラは5番グリッドのマシンがいない状態でのスタートとなりました。セーフティーカースタートとなったレース1の無念を晴らすべく、オリベイラは好スタートを決め1位、2位、3位のマシンとほぼ並走しながらアウト側より1コーナーへ進入していきますが、オーバーラン。しかし大きく順位を落とすことなく4位で1周目を終えます。6周目、3位を走行していたNo.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)をスプーン立ち上がりからバックストレートで並走しながらオーバーテイクに成功。表彰台圏内に入っていきます。2位を走行していたNo.1 中嶋一貴選手(PETRONAS TEAM TOM’S)との差はな かなか4秒~5秒前後から縮まらず。結局このまま3位でフィニッシュしました。カルダレッリは17位からスタート。前方のウォータースクリーンで視界が悪い中、苦しいレースに。脱落したマシンもあり、最終的には12位でポイントには届きませんでしたが完走しました。

 メインスポンサーのレノボ・ジャパン株式会社様、エンジンサプライヤーのトヨタ自動車様をはじめスポンサー各社様、ファンの皆さん、1年間LENOVO TEAM IMPULへの温かいご声援とご支援誠にありがとう ございました。また今季限りでタイヤサプライヤーとして長年国内トップフォーミュラを支えていただき共に戦った株式会社ブリヂストン様が撤退となりました。その多大なるサポートに感謝申し上げます。来季からはヨコハマゴム株式会社様とともにSUPER FORMULAを戦うこととなります。引き続きTEAM IMPULへのご支援とご声援をよろしくお願いいたします。

監督・ドライバーからのコメント
星野一義
1年間ありがとうございました。レース2でJPが気持ちいいスタートを見せてくれました。また来年も頑張ります。

No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
レース1のセーフティーカースタートは残念でした。オーバーテイクも難しく、最終的には接触してしまいレースを終えました。レース2はとにかくスタート勝負で、トップも一瞬見えましたが3位表彰台で終えられて良かったと思います。1年間応援ありがとうございました。

No.20 アンドレア・カルダレッリ
チームは良いマシンを用意してくれて速さもあっただけに悔しい最終戦となってしまいました。星野監督にはチャンスをいただき感謝しています。あっという間の1年間でしたが、ご声援ありがとうございました。

URL http://www.impul.co.jp/
Twitter https://twitter.com/IMPUL_official
Facebook https://www.facebook.com/TEAM.IMPUL

本日のレースクイーン

廣川エレナひろかわえれな
2025年 / スーパーGT
2025 D'stationフレッシュエンジェルズ
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円