いよいよ21日、岡山国際サーキットでスーパーGTの2009年シーズンが幕を開ける。20日のパドックには各マシンが搬入され、サーキットは活気づいているが、そんなパドックを訪れた3年連続GT300王者の山野哲也に、今季のGT300の戦力図について聞いてみた。
クスコDUNLOPスバルインプレッサのシリーズ参戦休止後シートが決まらず、今季はジムカーナでの活動が中心になりそうな山野。今日は「視察」に訪れたと言うが、先日の合同テストに参加している立場から、今季のGT300クラスについてズバリ聞いてみた。
「予想はまったくつかないね。広く見た場合、今年のGTは難しい。それはやっぱり金曜日が無くなったおかげで、セットアップを土曜日の午前中にしなければいけないし、そのスピードを速くしなきゃいけない。予選の時間も短いからね。パッと短くセットアップできるチームが勝てる要素が高まる。そう考えると、ノウハウを多くもっているチーム、ドライバーも環境に臨機応変に対応できるドライバーが必要になってくるよね」と山野。
そんな中でも、山野から見て“本命”はどこだろう? 「強いて挙げるなら」と条件付きで、ARTA Garaiyaとエスロード MOLA Zを挙げてくれた。「どちらもいい要素を持っているからね。両チームともノウハウを持っているし、実績があるし、ドライバーもいい。マシンも2年目、3年目というクルマだろうからトラブルも出尽くしていると思うしね」
年間のシリーズ争いの本命はその2チームながらも、その他にM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7、triple a ムルシェ RG-1などは「シリーズのうちに1勝はするはず」と山野は言う。「カローラアクシオもポテンシャルを隠し持っていて、夏くらいには絶対勝ってくると思うよ。あとは紫電も相変わらず強いだろうし、タイサンもフェラーリの11号車も来るだろうし、F430という意味では、ダイシンもまだ実力が出ていないんじゃないかな。ベースはいいものがあるからね」と今季の有力候補を挙げてくれた。
いよいよ明日のフリー走行で各車の力量が明らかになる。バトルはGT500以上に激しいGT300だけに、百戦錬磨の山野としても予想しきれなかった戦いの結末はどうなるだろうか?
スーパーGT ニュース
スーパーGT開幕直前! 山野哲也がGT300チャンピオン争いをズバリ予想?
