今週末、セブリング12時間レースにオレカからプジョー908 HDi FAPをドライブし参戦するロイック・デュバルは、多くのキャリアを過ごした日本で起きた災害を思い、セブリングで自身のHANSに日の丸を付け参戦することとなった。

 2006年から活動の拠点を日本に移し、09年にはフォーミュラ・ニッポンの、2010年にはスーパーGTのタイトルを獲得するなど、日本で多くの栄冠を獲得したデュバル。11日に起きた東北地方太平洋沖地震の報に触れたデュバルは、オレカのホームページを通じて、被災者に向けメッセージを残している。

「日本の皆さんにとって、これは本当の悲劇だ。いろいろなレベルで、すべての人に影響を及ぼすだろう。僕たちは誰にでも降りかかるであろうこの悲劇を心に留めなければいけない」とデュバル。

「日本は僕を本当に歓迎してくれたし、日本の皆さんは僕に本当に良くしてくれた。今、僕は日本にいないけれど、気持ちはいつも皆さんのところにある。僕は日本に感謝しているし、多くの友人がこの国にいる。このメッセージはこういう状況では小さなことかもしれないけど、皆には伝わると思っている。僕と、僕のチームメイトは皆さんのことを思っているんだ」

 今回のセブリングで、デュバルとチームメイトのニコラス・ラピエールは、自らのHANSに日の丸と、「すべては日本の皆さんとともに」というメッセージを記して戦うという。また、オリビエ・パニスによって、パニスのヘルメットとプジョー908 HDi FAPのルーフにも同じく日の丸が貼られた。

 セブリング12時間では、ALMSやハイクロフト・レーシングでも日本をサポートする活動を行う予定だ。

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