インターコンチネンタル・ル・マン・カップの開幕戦であるセブリング12時間でチーム・オレカ・マットムートのプジョー908 HDi FAPを駆り、ワークス勢を抑えて見事優勝を飾ったロイック・デュバルは、東北地方太平洋沖地震の被害に見舞われた日本のファンのために、セブリングで日の丸を掲げ戦った。

 長年日本を主戦場にフォーミュラ・ニッポン、そしてスーパーGTで活躍していたデュバル。今季はスーパーGTでウイダーHSV-010のドライバーを務めるとともに、母国フランスのオレカから、インターコンチネンタル・ル・マン・カップを戦う予定となっており、今回のセブリングでもニコラス・ラピエールとオリビエ・パニスと組み参戦していた。

 そんな中、11日に起きた東北地方太平洋沖地震に見舞われた日本の人々を思い、デュバルはラピエールとともにHANSに日の丸を入れ、『ALL WITH YOU JAPAN』のメッセージを入れセブリングに挑戦。チーム全体もこれに共感し、BAR、無限、そしてトヨタなどF1時代に日本と縁があったパニスもヘルメットに日の丸を入れた。

 レースでは、アクシデントで脱落するワークス勢を尻目に、最後は同じく『HELP JAPAN』を掲げドライバー全員がバイザーにメッセージを入れたハイクロフト・レーシングのHPD ARX-01eとの勝負になるが、アンカーを務めたデュバルは、トップでチェッカーを受けた後、待ち受けるフォトグラファーたちにHANSにつけた日の丸をアピール。「この勝利を日本の皆さんに捧げる」と語り、チームが作った『ALL WITH YOU JAPAN』と書かれた日の丸のボードを表彰台の頂点でも掲げた。

「レースでは最初からアタックを繰り返したよ。レース序盤はトラフィックに苦しんだけれど、いいリズムで走ることができた」とデュバル。「最後のスティントでは本当に緊張した。このポジションを守れるなんて思わなかったよ。でも、残り10周になって状況が良くなってきて、もうリスクを負わず成り行きに任せたんだ。何も起きないよう願ったけどね! 僕たちは大きなことを成し遂げたと思うよ。この勝利はチームとチームメイト皆のもの。素晴らしいよ」

 これらのデュバルが日の丸を掲げる写真は、ロイック・デュバルとそのガールフレンド、ゲイルさんが「早く日本の皆さんのためにも届けたい」とオートスポーツwebに届けてくれたもの。デュバルが成し遂げた偉業で、セブリングに掲げられた日の丸をぜひご覧頂きたい。

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