トヨタ自動車は4月9日、2015年4月以降モータースポーツ活動を“もっといいクルマづくり”の根幹に据え、すべての活動を『GAZOO Racing』の傘のもと推進するという活動方針の変更・強化を発表した。

 トヨタのモータースポーツ活動は、ここ数年トヨタ車で参戦する『TOYOTA Racing』、レクサス車で参戦する『LEXUS Racing』、さらに豊田章男トヨタ自動車社長が中心となって推進してきた“もっといいクルマづくり”のためにメーカーの枠を超えてクルマ好きを増やし、モータースポーツの裾野を広げる活動『GAZOO Racing』の3本柱として展開されてきた。

 現在のところ、『TOYOTA Racing』として活動しているのはWEC世界耐久選手権、NASCAR、スーパーフォーミュラ、スーパーGT300クラスのプリウス、全日本F3といったところが挙げられる。また、『LEXUS Racing』としてはスーパーGT、『GAZOO Racing』ではニュルブルクリンク24時間参戦、全日本ラリー、86/BRZ Race等といった活動がある。

 そんな中、3月にはトヨタ自動車とトヨタの100%子会社のトヨタモーターセールス&マーケティング(TMSM)、およびTMSMの子会社のトヨタマーケティングジャパン(TMJ)の3社の機能を再編し、モータースポーツ機能をトヨタに集約。活動強化を打ち出していた。

 それを受けてトヨタでは4月1日に『モータースポーツ本部』を設立。それぞれの領域で推進してきたモータースポーツに関わるマーケティング、車両開発機能を集約。統一した技術開発戦略のもと、モータースポーツ活動の車両開発へのフィードバックと、“もっといいクルマづくり”に向けた人材育成を推進し、さらにモータースポーツファン拡大につながる取り組みも強化するという。

 さらに、トヨタは新たにモータースポーツ活動が“もっといいクルマづくり・クルマファンづくり”の主軸であることをより明確にするため、すべてのモータースポーツ活動を『GAZOO Racing』の活動として一本化すると発表した。

 具体的には、WEC、ニュル24時間、全日本ラリーといった“もっといいクルマづくり”の取り組みとしてトヨタがメーカーワークスとして参戦するレース/ラリーにおいては、チーム名を『TOYOTA GAZOO Racing』に変更。また、“もっといいクルマづくり”、“クルマファンづくり”の活動の場においては、『TOYOTA GAZOO Racing』のロゴが表示される。

 また、スーパーGT等“クルマファンづくり”を主体とし、レクサス車を使用するモータースポーツ活動においては、新たに『LEXUS GAZOO Racing』やレクサスのブランドネームを使用することになるという。

「創業者である豊田喜一郎が貫いてきた、モータースポーツ活動がクルマづくりの進化、自動車産業の発展に不可欠なものであるとの想いを受け継ぎ、GAZOO Racingのもと、『道が人を鍛え、人がクルマを鍛える』の実践として、人づくり、クルマづくりを推進し、クルマファン拡大に結び付けたい」と豊田社長は語る。

 新ロゴや活動は、4月11日〜12日に、東京・お台場の青海地区で開催予定の『モータースポーツジャパン 2015』からスタートしていく。名称としては変更されることになるが、これでトヨタ/レクサスのモータースポーツ活動はある意味でほぼ方針が固まってきたと言える。ファンとしては、2017年からのWRC世界ラリー選手権復帰も含めて、“もっといいクルマづくり”、“クルマファンづくり”の活動が、その先の“勝利”へと繋がるか注目していきたいところだ。

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