スーパーフォーミュラ 2015年 第6戦 SUGO 予選
アンドレ・ロッテラーが逆襲のポールポジション!
中嶋一貴、石浦宏明が2,3番手でトヨタ勢トップ3独占
10月17日(土)スポーツランドSUGOでスーパーフォーミュラ第6戦の予選が行われ、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が今季初となるポールポジションを獲得。タイトルを争う中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が2番手、ランキング首位の石浦宏明(P.MUCERUMO・INGING)が3番手で続き、トヨタエンジン搭載車がトップ3を占めて明日の決勝に臨むこととなった。
予選日の17日(土)は朝から快晴。午前中のフリー走行を経て、午後1時45分より気温20度/路面温度30度のコンディションの下、ノックアウト方式の予選Q1が開始された。
セッション開始と共に全車が一斉にコースインしたが、開始4分を過ぎたところでジェームス・ロシター(KONDO RACING)がスピンしコース上にストップ。赤旗中断となった。ロシターは自力でピットへと戻れなかったため、ここでアタックを終えることとなり、最後尾グリッドが確定した。再開後3分ほどで再びコースオフ車両により赤旗。誰もアタックラップに入らないまま、残り14分ほどで再開されると、まず全車一旦タイムをマークした後、ピットインして新品タイヤで本格的なアタックが開始された。
2周のウォームアップラップの後、各車がタイムを更新していく中、小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)がこれまでのコースレコードを上回るタイムをマークしトップに。しかし、すぐにこれをロッテラー、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が上回り更にレコードを更新。
午前中のフリー走行の終盤にコースオフし、車両にダメージを負いながら、メカニックの懸命な修復で予選出走に間に合った中山雄一(KCMG)は、チェッカー目前の最後のアタックで好タイムをマークし8番手。Q2進出を決めた。このQ1では、国本雄資(P.MUCERUMO・INGING)が苦戦し17番手、ウィリアム・ブラー(KONDO RACING)が18番手となり、最後尾のロシターと共にグリッド決定となった。
7分間の予選Q2では、ロッテラーがいきなりQ1首位のオリベイラのタイムをコンマ4秒短縮する速さを見せトップに。これに石浦が続いた。オリベイラ、中嶋一貴も安全圏のタイムをマーク。小林は最終ラップで7番手に飛び込み、この5名がQ3へ進出。トップの8台がコンマ5秒台に入る激戦となったこのQ2、アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)は既存のレコードタイムを更新するも10番手、平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)13番手、中山もQ1のタイムを更新出来ず、14番手でQ2敗退となった。
予選Q3(7分間)は、1台がセッション開始と同時に出て行ったが、5台のトヨタ勢は、残り5分半を切ったあたりでコースイン。まず中嶋一貴がQ2でのロッテラーのタイムを上回ってトップに立つも、ロッテラーは更にこのタイムを更新。今季開幕戦で勝利した後、不満の残るレースが続いていたロッテラーが、コースレコードで今季初、国内トップフォーミュラで自身9回目となるポールポジションを獲得した。中嶋一貴が2番手で続き、トムス勢が最前列に並ぶことに。石浦は第3コーナーのブレーキングでミス。このミスがなければポールポジションも狙える速さを見せていた石浦だったが、それでも2列目3番手につけ、タイトルを争う2人は好位置からのスタート。
4番手以降は、7番手までの4台が僅か100分の6秒位内に入るという非常に厳しい戦いとなり、オリベイラが6番手、他車に引っかかってタイムをロスした小林は7番手から明日の決勝をスタートすることとなった。
アンドレ・ロッテラー
「とても満足している。朝のフリー走行はノートラブルで、クルマのバランスを見て路面の状況が良くなるのを待っていた。予選に向けては、若干の変更を行ったが、Q2,Q3では、クルマの状態が良かったので、そのままアタックした。トヨタのポールポジション獲得、(中嶋)一貴も2番手と、チームにとっても良い予選だったと思う、一貴はタイトルを争っているが、明日は、コース上で良い戦いができればと思っている」
中嶋一貴
「朝の走り始めは調子は良かったが、一度コースオフし、車両にダメージを負ってしまったことで、リズムが若干狂ってしまった。予選はQ1、Q2はあまり良くなかったが、Q3ではクルマをあわせられて、自分でも良いラップが刻めたと思う。アンドレ(ロッテラー)との差はちょっとあるので、それを詰められるよう何か考えたい。朝からのあまり良くない流れの中、なんとか2番手まで持って来られたので、贅沢は言えないだろう」
石浦宏明
「朝のフリー走行では、序盤バランスが今ひとつだったのだが、セッション中の変更が効を奏してどんどん良くなって行き、予選ではニュータイヤを履けばいける手応えを得て、自信もあった。Q1ではコースオフを喫したが、Q2はセクター3があまり良くなかったのにも関わらず2番手だったので、Q3ではいけると思っていた。しかし、Q3ではミスもあり、クルマの速さを考えると非常に残念だ。1周を通してノーミスというのは非常に難しく、まとめるのは大変だが、それが出来ないとポールポジションが獲れないということを実感させられた、悔しい予選となってしまった」
