スーパーフォーミュラ 2015年 第1戦(開幕戦)鈴鹿 予選
アンドレ・ロッテラーがトヨタ勢最上位の3番手
4番手石浦宏明、5番手中嶋一貴の3台は僅か100分の3秒差
小林可夢偉はメカトラブルに見舞われ10番手Q2敗退
4月18日(土)、鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラ2015年開幕戦の予選が行われ、トヨタ勢はアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が3番手。石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が4番手、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が5番手、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が6番手につけた。注目の小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)は僅差でQ2敗退。10番手から明日の決勝をスタートする。
18日(土)は朝から好天に恵まれ、午前9時より行われたフリー走行では、中嶋一貴がトップから僅差の2番手、小林が3番手で続き、予選、決勝への期待が高まった。
午後1時50分、気温19度、路面温度31度、やや冷たい風が強めに吹いているというコンディションで、20分間の予選Q1がスタート。セッション開始と共にまず全車コースインし、10分ほどの走行後一旦ピットへ。残り6分程となったところで、再び全車コースへ向かい、アタックが開始された。
アウトラップの翌周、1周タイヤを温め、残り2分程になると次々にタイムが塗り替えられていった。Q2進出への当落線である14番手前後は大変な僅差の争いに。TDPドライバーでもある期待の若手、平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)は、11番手から僅か0.1秒落ちのタイムながら、15番手に留まり痛恨のQ1敗退。今季初のフル参戦となったアンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)もタイムが伸びず16番手。ルーキーのウィリアム・ブラー(KONDO RACING)と2年目の中山雄一(KCMG)が18,19番手でグリッド確定となった。
10分間のインターバルを経て開始されたQ2(7分間)でも、上位13台が1秒以内という僅差の争いが続くこととなった。このセッションでは、今季12年ぶりの国内復帰で注目の小林に、サスペンション関係の部品の不具合が発生し、思うようにタイムを伸ばせず、10番手でQ2敗退。ジェームス・ロシター(KONDO RACING)が9番手でこちらもQ3進出を果たせず。
Q3も7分間のセッションとして開始されたが、全車がアタックに入った残り2分、セクター1で好タイムをマークしていた国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がデグナーカーブ2つめの立ち上がりでコースオフし、スポンジバリアにクラッシュ。国本は無事だったが、車両排除のためセッションは赤旗中断。予選Q3は残り3分で仕切り直されることとなった。
アウトラップの翌周、1発アタックとなった予選Q3、先頭でコースインした中嶋一貴がまず好タイムをマーク。その直後につけていた石浦がこれを0.02秒上回ると、ロッテラーがこの石浦のタイムを0.003秒という僅差でかわし、このロッテラーのタイムがトヨタ勢最上位の3番手に。石浦、中嶋一貴と続き、6番手にオリベイラ。トヨタ勢は2列目、3列目を占めて明日の決勝レースをスタートすることとなった。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございます。決勝レースも頑張りますので、応援の程よろしくお願いいたします。
PETRONAS TEAM TOM'S 2号車 ドライバー アンドレ・ロッテラー:
難しい一日だった。技術的な問題もあり、ライバルに及ばなかったのが悔しい。とはいえ、それでも3番手につけられたのは、とりあえず良かった。昨年と比べ、クルマのポテンシャルがまだ足りない。昨年のようなエンジンパワーのアドバンテージがなくなったのが原因なのかも知れないが、タイヤのコントロールがより難しくなった。ここ数年、高い競争力を保ってきているので、これから更にレベルを上げ、例年同様、上位を争えればと思っている。