15日から16日にかけ、アラブ首長国連邦のドバイで行われたドバイ24時間レースで、昨年のスーパー耐久ST1クラスチャンピオンのペトロナス・シンティアム・チームが総合2位に入るとともに、排気量3000cc〜3500ccのA5クラスで見事優勝を飾った。

 今年で5回目を数えるこのレースは、オートドローモ・ドバイを舞台に争われる24時間の耐久レースで、参戦車両もセアト・レオン等のツーリングカーやGT3、GT4クラスのグランドツーリングカーなど多彩なマシンがエントリー。このレースに今年初挑戦するペトロナス・シンティアム・チームは、スーパー耐久とは異なるVLN(ニュルブルクリンクシリーズ)仕様のBMW Z4 Mクーペで2台体制を敷き、ドライバーには40号車に谷口信輝/柳田真孝/ファリーク・ハイルマン/ジョハネス・シュトゥック/吉田広樹の5人、一方の41号車には片岡龍也/ジョハン・アズミ/織戸学/松浦孝亮/吉田広樹(40号車とダブルエントリー)を揃えた。

 レースでは、無難なスタートを見せた2台のZ4 Mクーペが開始3時間目には早くもクラス1-2につけ、先行する40号車が総合3位をキープしながらトップをいくA6クラスのIMSA Performance MATMUT(Porsche 997 GT3 RSR)66号車を追う。一方、41号車は開始4時間のところでクラッシュを喫しマシン修復のための長いピットストップで総合順位は大きく後退、それでもクラス3位に留まり再び追い上げを開始していった。

 レースが夜間に入っても40号車はクラス首位をキープ、41号車も着実に挽回を見せ総合順位を上げてくる。そして開始8時間目には40号車がついにトップを奪うと、その後一旦は66号車のポルシェに先を行かれたものの、レース折り返しの12時間時点では再びトップに立ってレースをリード。1周差の2番手に66号車、そこから2周遅れの3番手には昨年2位のAl Faisal RacingのBMW Z4クーペが続く展開となった。

 しかしレース後半は、開始14時間のところで66号車のポルシェに先行されると、40号車は逆にリードを3周近くにまで拡げられ、その後はトップを奪い返すことができず。燃費では優位に保っていたBMW勢だったが速さではポルシェに若干の分があった。

 結局レースはIMSA Performance MATMUTのポルシェ66号車が608周を走りきって総合優勝を達成。3周差の2位にペトロナス・シンティアム・チームのBMW Z4 Mクーペ40号車が入った。
 なお40号車はA5クラスで優勝を果たし、41号車もレース残り1時間をきったところでメカニカルトラブルよりチェッカーを受けることは出来なかったものの、完走扱いでクラス3位(総合14位)を獲得するなどチームは初参戦にもかかわらず好リザルトを残す健闘を見せた。

本日のレースクイーン

伊達望だてのぞみ
2025年 / スーパー耐久
クイーンズエンジェルス
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