22日、2012年に向けてブノワ・トレルイエと契約を結ばないと明らかにしたニスモの鈴木豊監督と本山哲、柿元邦彦ニッサン総監督は、プレスリリースの中でトレルイエへの惜別と、世界での活躍を期待するコメントをよせている。

 2008年からニスモに加入、4シーズンに渡って23号車ニッサンGT-Rのステアリングを握り続けて来たトレルイエだが、来季はWEC世界耐久選手権に活躍の場を移すことが濃厚と言われており、22日にニスモはトレルイエと来季の契約を結ばないことを明らかにした。

 しかし、ニスモにとってはトレルイエを世界に向けて“送り出す”形での契約非更新のため、ニスモ関係者からは、トレルイエに向けてエールと惜別をこめたコメントが寄せられている。

「ブノワとはずっと身近な存在で、ドライバーとしても人間としても敬意を持ち合う中でお互いのスキルを高められる関係でした。2008年からニスモで4年間組みましたが、どんな状況でもこれ以上ない最高のパートナーでしたし、多くの優勝とチャピオン獲得とたくさんの素晴らしい時間を一緒に過ごせたのは本当に良い思い出となりました」とコンビを組んできた本山哲。

「ブノワの力、日本での経験をフルに活かして世界のトップになってくれたら日本で関わった人達も嬉しいので、思い切り頑張ってもらいたいと思います!」と本山はトレルイエにエールを送った。

 また、柿元邦彦ニッサン総監督も、「あえて愛称で呼ばせてもらいますが、“ベン”のキャリアは全日本F3チャンピオンから始まりました。そしてFニッポンやGTなど数々の日本のチャンピオンを経て、今度は彼の幼い頃からの夢であった出身地のヨーロッパに凱旋することになりました」と懐かしむ。

「ベンには『速い』の言葉がふさわしい。特にそのウエットの速さは神々しい光を放っていました。常にベンとともにあった我々にとっては家族の一員の巣立ちでもあります。家族には再びまみえるときが訪れます。そのときを楽しみにしています」と再会を願う。

 ニスモ鈴木監督もまた、「これから一緒にレースができなくなることはとても残念なことですが、ベンはもっともっと世界で活躍できる才能を持っているし、彼はその才能を世界中のモータースポーツファンの方に見せなければなりません」とトレルイエを送り出す決意を語っている。

「ベンの活躍を信じて、一人のファンとしてこれからも見守っていきたいと思います」

本日のレースクイーン

阿比留あんなあびるあんな
2025年 / スーパーGT
winG
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円