10月1日、TBS系列で放映された『オールスター感謝祭 芸能人No.1決定戦SP』で、タレントの“アッキーナ”こと南明奈さんがカートで素晴らしい速さをみせネット上で話題となったが、その走りを間近で見ていた今季の全日本F3 Nクラス王者の千代勝正に、実際生で見てどうだったのかを聞いてみた。
今季、NDDP RACINGから全日本F3選手権のNクラスに参戦し、最終戦で大逆転でチャンピオンを決めた千代。フォーミュラにステップアップする前は全日本カートでも活躍した経験を持つだけに、カートの経験は豊富。1月には『クイズ! ヘキサゴンII』でもヘキサゴンファミリーによるカートタイムアタック対決の講師&解説役として出演していた。
そんな千代は今回も、『オールスター感謝祭』でコース監修などに携わったが、別件でオートスポーツweb編集部を訪れた千代に、ネット上で「すごい走り」と話題になっている南明奈さんの走りについて聞いてみた。
「すごかったですよ」と笑顔で語る千代。「あのコースは1コーナーと2コーナーはアクセルを踏んでいけるんですけど、2車線の場内で守衛さんのポストがあったり、駐車場のゲートがあったりして、狭くなっているところがあったんです」とコースの状況を教えてくれた。
千代によれば、撮影前の30分はコースをすべては使えず、出演者がカートに慣れるために、事前の走行はコースの半分を使ってひとり2周した程度。その後、本番で使うコースは回ったのは本番前に1周だけだったという。
「実は、やる前にちょっと恐かったんです。アッキーナさんはヘキサゴンでも一緒にやらせてもらったんですが、ブレーキ踏まないんです。パワーがないカートで、広いコースだったらまだ曲がりますけど、特設コースで狭いので、練習の時に『このコーナーとこのコーナーは絶対にブレーキを踏んでください』ってお願いしてたんです(笑)。当たらなくて戻ってきたのはホント良かったですね」と心配したという。
しかし、そんな状況下でも南明奈さんはカーター顔負けの走りで34秒台をマーク。千代によれば「魔裟斗さんも経験していたのでうまいんですけど、スピンしてしまって。でも、アッキーナさんは区間タイムでも全然速かった」と言う。
実際のところ、34秒台というタイムはどんなものだったのだろうか? 千代によれば、「僕が練習でマージンもって走って、38秒とかなんですよ(笑)。だから34秒というタイムは本当にマージンがなかったんだと思います。僕たちが頑張れば32秒くらいは出るとは思いますけど……。本当に速いと思います」と驚いた様子。
「天性の速さみたいなのはあると思います。カート好きみたいですからね。何か(モータースポーツ界で)一緒にやれればいいと思うんですが」と期待を込めて千代は語る。ブログでも千代は、今回の『オールスター感謝祭』ためにカートの魅力を少しでも伝えられればと、トニーカートなどモータースポーツ関連企業とともに番組撮影に協力してきたことを明かしている。