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F1ニュース

投稿日: 2013.08.06 00:00
更新日: 2018.02.16 17:49

フェラーリ「メルセデス問題でF1に傷がついた」


 フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、今年シーズン中に違法テストを行ったメルセデスが適切に処罰されることなく優勝を重ねていることは、F1の信頼性を損なう、深刻な問題であると発言した。

 メルセデスはシーズン中に規則違反となるテストを行ったが、それに対するペナルティはシルバーストンでの若手ドライバーテストへの参加禁止という軽いものだった。

 今季序盤はタイヤをうまく使えずいい結果を出せずにいたメルセデスだが、違法テストの後の5戦のうち、モナコ、イギリス、ハンガリーで優勝を獲得し、ポイントリーダーのレッドブルを2番手で追うポジションに立っている。

 イタリアのCorriere della Sera紙のインタビューにおいて、ディ・モンテゼモロは次のように述べている。

「あるチームが違法のテストを行い、それに対する適切なペナルティすら受けなかった。私としては、FIAが問題をもっと明確にし、勇気を見せるものと期待していた」
「禁止された秘密テストを行ったチームが得たアドバンテージは誰の目にも明らかだ。テストの前には1回も勝っていなかったのに、テスト後の5戦中3戦で勝ったのだ。これは、F1の信頼性を損ない、選手権に変化を与える、重要な出来事だ」

 さらにディ・モンテゼモロは、ピレリの貢献を称えた上で、シーズン途中でタイヤを変更したことには賛成できないとの意見を述べた。

「論争を起こすつもりはなく、単に指摘したいだけなのだが、私はシーズンの途中でタイヤのタイプを変更することが正しいとは思わない。マシンは元々のタイヤに合わせてデザインされ開発されたのだ。タイヤのタイプは序列の形成に関係するひとつの要素だ。来年に向けて研究と準備をすでに進めているが、来年また変更がないといえるだろうか。我々ははっきりしたことが知りたいのだ」