ルイス・ハミルトンは、メルセデスがシルバーストンテストに参加できず、新しいタイヤを導入前に試せないのは不公平であると述べた。
メルセデスはシーズン中のテストでレースドライバーにより今季マシンで走行するというレギュレーション違反を犯し、そのペナルティによって今年の若手ドライバーテストへの参加を禁じられた。
しかしその後、イギリスGPでタイヤバーストのトラブルが連発したため、ピレリはハンガリーで新タイヤを導入することを決定、そのタイヤがシルバーストンに導入されることになった。
シルバーストンに出席できないメルセデスは、ハンガリーGP前に新タイヤを走らせる機会を得られないことになる。
メルセデスは、新タイヤのテストは安全面にかかわることであり、全チームが参加した方がいいと主張、テストへの参加を希望していたが、これは認められないものと見られている。
チームプリンシパルのロス・ブラウンは、禁止されたのは3日間のテストだったため、テストが4日間に延長されればメルセデスの参加が認められる余地はあると述べていたが、FIAは結局テストを延長しないことを決めた。
「僕らがテストをできないことがどれだけマイナスになるか、完全に理解されているのかどうか疑問だ」とハミルトン。
「他のチームはさまざまなライドハイトやさまざまな内圧で走り、ロングランへの準備を整えてハンガリーに行く」
「でも僕らにはデータが全くない。だから全く状況が分からないままグランプリに臨むことになる」
「このスポーツにおいてそんな状況に陥るのはいいことじゃない。でもこれが現実だ」
シルバーストンテスト参加禁止は不当な扱いだと思うかと聞かれたハミルトンは、次のように答えた。
「不当な扱いをされたと言っているわけじゃない」
「ただ、スポーツにおいてはすべてが平等でなければならないと言っているだけだ。こんな状態でレースに臨むのはよくないことだ。でも仕方ない」