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F1ニュース

投稿日: 2010.02.18 00:00
更新日: 2018.02.15 18:09

ヘレステスト第2幕がスタート。レッドブルのベッテルが最速。ロータスは順調な滑り出し


 17日、今シーズン3回目となるF1合同テストが先週に引き続きスペインのヘレス・サーキットで幕を明けた。参加チームはロータスが新たに加わり11チーム。初日は時折雨が降る中で各チームが走行を行い、レッドブルの新車RB6を駆るセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。

 前日の夜から朝にかけて雨が降ったため、セッションスタート時はウエット、その後コースは乾き、再び雨が降るという、不安定なコンディションとなった。ベッテルは空力およびメカニカルセッティングのテストを行うなどして103周を走りこみ、1分22秒593のタイムでこの日のトップとなった。

 2番手はマクラーレンのルイス・ハミルトン。ハミルトンは、午前中にマシンがストップ、赤旗を出しているが、小さなシステムエラーだったとのことで、その後はトラブルなく走行、MP4-25のバランスおよびセッティング向上の作業に取り組んでいる。

 フェラーリのフェリペ・マッサが3番手。フェラーリは新たなF10シャシーを投入したものの、小さな空力およびメカニカルアップデートがなされたのみで、前回のマシンから大きな変更はなし。マイナートラブルのため、午後のセッション終了間近に一度コース上でマシンをとめたが、マッサは、タイヤ比較などの作業に取り組んでいる。

 4番手はトロロッソのセバスチャン・ブエミ。変化するコンディションの中で、ブエミはドライ、インターミディエイト、エクストリームウエットのそれぞれタイヤの交換時期を探るテスト、ブレーキシステムの評価などを行った。

 ザウバーのペドロ・デ・ラ・ロサがC29で5番手タイムをマーク。デ・ラ・ロサは1日を通して、3種類のタイヤの評価とそれぞれを履いた状態のセッティング作業に取り組んだ。

 6番手はメルセデスGPのミハエル・シューマッハー。シューマッハーはコンディションに合わせて各タイヤでのテストを行い、ドライ時に予定されていたロングランもこなしている。

 フォース・インディアからはエイドリアン・スーティルとテストドライバーのポール・ディ・レスタのふたりが参加、それぞれ7、8番手に続いた。午前中はディ・レスタがVJM03を初走行、午後にスーティルがステアリングを引き継いでいる。

 9番手にはルノーのビタリー・ペトロフが入った。ルーキーのペトロフは、変化するコンディションの中でドライでの走行経験をあまり積めず、有意義な作業ができずに終わっている。

 ウイリアムズのルーベンス・バリチェロが10番手に続いた。バリチェロは、いくつかのトラブルに見舞われたため、最もいいコンディションの時に走行ができず、タイムは下位に終わった。

 この日公式テストデビューを果たしたロータスは、ファイラス・ファウジーが76周を走りこみ、FIAのスーパーライセンス取得基準を満たす300kmを走破した。マシンは、オーバーヒートとパワステのトラブルはあったものの、大きなトラブルなく走り、11番手のタイムをマークしている。

 最下位12番手は、今回2回目のテストを迎えたヴァージン・レーシング。この日はティモ・グロックが担当したものの、10周しか走行できずに終わっている。

F1ヘレステスト1日目(2月17日)結果
Pos.DriverTeamTimeLaprn
1セバスチャン・ベッテルレッドブル1'22"59399周rn
2ルイス・ハミルトンマクラーレン1'23"01772周rn
3フェリペ・マッサフェラーリ1'23"20472周rn
4セバスチャン・ブエミトロロッソ1'23"32279周rn
5ペドロ・デ・ラ・ロサBMWザウバー1'23"36776周rn
6ミハエル・シューマッハーメルセデスGP1'23"803111周rn
7エイドリアン・スーティルフォース・インディア1'24"27228周rn
8ポール・ディ・レスタフォース・インディア1'25"08874周rn
9ビタリー・ペトロフルノー1'26"23755周rn
10ルーベンス・バリチェロウイリアムズ1'27"320109周rn
11ファイラス・ファウジーロータス1'31"84876周rn
12ティモ・グロックヴァージン1'34"45310周
タイムはF1公式サイトによる非公式なもの