F1ヘレス合同テストは3日目を迎え、不安定な天候の中スクーデリア・トロロッソのハイミ・アルグエルスアリがトップタイムをマークした。
朝から曇り空となった3日目のヘレステスト。セッションが始まってすぐにウエットコンディションとなったサーキットは、次第に雨が降り出していくことになる。
前日、小林可夢偉のドライブでベストタイムをマークしたBMWザウバーは、この日はペドロ・デ・ラ・ロサがドライブしてコースインするが、すぐにマシントラブルによりストップ。最初の赤旗の原因を作ってしまう。しかし、その後BMWザウバーは復調。この日のセカンドベストをマークしている。
セッションは開始1時間を過ぎたあたりから一気にウエットコンディションへ。この直前にベストをマークしたアルグエルスアリのタイムが結局この日のトップタイムとなる。3番手タイムとなったのは、フォース・インディアのエイドリアン・スーティル。途中メカニカルトラブルでストップするが、それ以外は順調に走行を重ねた。
開始から2時間というあたりから、コース上に1台も走行していない時間が増えてくるが、積極的にマイレージを稼いだのはウイリアムズのルーベンス・バリチェロ。途中、スピンにより赤旗を出してしまうが、「コースは川のようだった」という状況下で120周と精力的に走り込んだ。ベストタイムは7番手となっている。
4番手となったのは、フェラーリのフェリペ・マッサ。レッドブルのセバスチャン・ベッテルが5番手。ロバート・クビカに代わってルノーのステアリングを握ったビタリー・ペトロフは着実に走行し6番手だった。
ニコ・ロズベルグのメルセデスGPが7番手、ルイス・ハミルトンのマクラーレンは8番手。前日のウイング脱落のトラブルから午前中は走行できなかったヴァージン・レーシングのルーカス・ディ・グラッシだったが、午後には対策パーツが到着。8周を走行した。
全体的に雨の影響か走行は少なかったものの、各陣営では「収穫があった」と語っている。