30日、ツインリンクもてぎでホンダのモータースポーツファン感謝イベント『Honda Racing THANKS DAY 2013』が開催され、雲ひとつない青空のもと、多くのファンが訪れた。
昨年、ファンの熱い要望により復活したHonda Racing THANKS DAY。今年も、4輪、2輪で活躍するホンダのドライバー/ライダーが集結した。海外で活躍する佐藤琢磨やガブリエル・タルキーニ、ティアゴ・モンテイロらも登場したほか、MOTO GPで史上最年少チャンピオンに輝いたマルク・マルケスも姿を見せ、ファンからの声援を浴びていた。
朝9時前から、マシンの展示やHSV-010の同乗走行、サーキットサファリなどの体感イベントなどが開催。また、オープニングセレモニーを前に行われたヒストリックマシンのデモランでは、第1、2期ホンダF1のマシン3台が登場。ホンダRA301を琢磨、ロータス100T・ホンダを中嶋悟監督、マクラーレンMP4/6・ホンダを塚越広大がデモランし、それぞれの快音ををもてぎの空に響かせた。
続いて行われたオープニングセレモニーでは、参加ドライバー/ライダーらがグランドスタンド前のステージ上に集合。スーパーフォーミュラのチャンピオンに輝いた山本尚貴が4輪ドライバーの代表としてマイクを握り、開会宣言を行った。
開会後のコース上では、『2&4スーパー・パフォーマンス』と題して、WTCC世界ツーリングカー選手権を戦うホンダ・シビックWTCCと鈴鹿8耐を制したCRB1000RRがコース上で並走したり、スーパーフォーミュラの現行マシンSF13と、来季からのマシンSF14をそれぞれTEAM無限の佐藤琢磨と山本がドライブし、ストレート上で並んで走るなど普段はなかなか見ることのできない光景も披露された。
また、スーパーGTに参戦するホンダ陣営のマシンが“ガチンコバトル”を繰り広げる『スーパーGTファイナル・バトル』には、GT500クラスを戦うHSV-010の5台に加えて、GT300クラスのMUGEN CR-Z GTとARTA CR-Z GTも参戦。モンテイロとタルキーニもそれぞれ山本、松浦孝亮と組む形でHSV-010をドライブした。
GT300の2台が15秒ほど先行する形でスタートした8周のレースでは、序盤にトップに躍り出たKEIHIN HSV-010がピットで大幅にタイムをロス。RAYBRIG HSV-010が首位を独走する形で最終周に突入したが、最後は5台のHSV-010が5ワイド状態でレースを終えることとなり、ファンには嬉しいHSV-010の“見納め”となった。
日の傾く中で行われたフィナーレでは、イベントに登場したマシンやドライバーらがグランドスタンドに近いスーパースピードウェイのストレート上に集結。それぞれのマシンがエンジンを回し、エキゾーストノートの“大合奏”でファンを沸かせた後、最後は再び参加ドライバー/ライダーがステージ上に集まり、銀色のテープが舞う演出の中、今年のHonda Racing THANKS DAYは幕を閉じた。