全日本F3選手権はこのSUGO大会で最終戦を迎える。今シーズンも最終戦までもつれたチャンピオン争いは、ついに勝敗を決するわけだが、現在ランキング首位に名を連ねるのはPETRONAS TOM'Sのふたりだ。ポイントも同率なら勝敗数も同じと、今大会で得られるポールポジション獲得の1ポイントも落とせない緊迫した状況だ。

 ポイントランキングは山下健太(PETRONAS TOM'S F312)、ニック・キャシディ(PETRONAS TOM'S F314)が揃って105ポイント。ふたりはランキング3位の高星明誠(B-MAX NDDP F3)に15ポイント差をつけており、タイトル争いは、ほぼトムスの2台に絞られたと言える。

 ランキング首位のふたりが同ポイントのため、土曜日でチャンピオンが決まる可能性はないわけだが、山下とキャシディの差はポイント数だけでなく優勝回数、2位の獲得回数まで同数という、極めて珍しい状況だ。同じトムスのチームメイトとして戦うふたりにとって、この週末は1ポイントの重みが今まで以上に感じられるレースになる。

 そんなタイトル争いを繰り広げるふたりに、予選前日の金曜日のSUGOでチャンピオン争いへの心境を聞いた。

山下健太(PETRONAS TOM'S F312)
「同ポイントなので、前に出られた方がチャンピオンになると思います。メンタルやフィジカル面などそれなりに準備もして来ましたし、もてぎのテストでもいいセッティングが見つかりました」

「今日の走行では午前も午後もトップで終われましたが、後ろとの差は小さいので明日の予選はすごく接戦になると思います。チャンピオンはニックとどっちらが前でチェッカーを受けるかで決まると思うので、悔いなく出し切ってチャンピオンになれたらと思います」

ニック・キャシディ(PETRONAS TOM'S F314)
「先週出場したF3ヨーロピアン選手権ではクラス優勝でき、これでかなり自信をつけることができたよ。それでもこの最終戦は難しい週末になると思う」

「今日の結果はまずまずだった。午前中の走行では不運なクラッシュがあり、少し走行時間を失ってしまったから完璧とは言えないセッションだったね。午後は、ケン(山下健太)も僕もとても速いラップを刻むことができた。お互いのギャップもほとんどないから、予選に向けてしっかり準備を整えなければいけないね」

 全日本F3選手権SUGOは、17日に公式予選と第16戦の決勝、18日に第17戦の決勝レースが行われる。

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