第57回マカオGPは、現地時間20日にマカオ市街地のギア・サーキットで予選レースが行われ、シグネチャのエドワルド・モルタラがポール・トゥ・ウインを飾った。2位はローレンス・バンスール、3位にもダニエル・アプトが入り、予選トップ3をシグネチャが独占する結果となっている。
レースは、朝の予選でポールポジションを獲得したモルタラがスタート直後のマンダリンで一旦はチームメイトのアプトに先行を許してしまうが、続くストレートでトップを奪い返し難関のリスボアを先頭で駆け抜ける。一方、中段争いではジェームズ・カラドとアレクサンダー・シムズがマンダリンの出口で絡んでしまいクラッシュ。両者は早々とリタイアに終わってしまう。
オープニングでトップに立ったモルタラは1周目終えると、早くも2番手のアプトに2.1秒の差をつける快走を見せ、その後もレースをリードする。3周目、2番手争いで動きがあり、アプトのテールにつけたバンスールがリスボアへの飛び込みでオーバーテイクを仕掛け、両者のポジションが入れ替わった。
中盤はトップ2台が抜け出すなか、3番手のアプトにロベルト・メルヒとバルテッリ・ボッタスのプレマパワー2台がプレッシャーをかける。迎えた8周目、リスボアでメルヒがアプトを交わして3番手に浮上するも、翌周の同じ場所でアプトとボッタスが争いながらメルヒのインサイドに飛び込み、結果メルヒはスローパンクチャーを喫して後退。その後の3番手争いではアプトがボッタスを突き放した。
その間もトップを快走していたモルタラは、最後までリードを守り抜き10周の予選レースをトップでチェッカー。史上初のマカオ2連覇へ向け、決勝のポールポジションスタートを手に入れた。また、2位バンスール、3位にもアプトが入り、シグネチャ勢が予選トップ3を独占している。
対照的に日本勢は奮わず。朝の予選で赤旗原因となるクラッシュを喫した全日本F3王者の国本雄資(トムス)は17位に終わり、チームメイトのラファエル・スズキが18位。関口雄飛(スリーボンドレーシング)20位、山内英輝(ハナシマレーシング)21位、佐藤公哉(モトパークアカデミー)25位となり、日本勢の予選最上位(19位)だったアレクサンドレ・インペラトーリ(戸田レーシングwith KCMG)もリタイアに終わっている。