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F1ニュース

投稿日: 2009.06.25 00:00
更新日: 2018.02.15 13:47

モズレー「引退は前から決めていたこと」と強調


 マックス・モズレーは、自分はFOTAによってFIA会長職から追われたわけではなく、自分が現在の任期満了をもって離職することは以前から決まっていたと主張した。

 モズレーは24日、FIAとFOTAの長きにわたる抗争が終結し、自らのバジェットキャップ案は廃止され、チームがF1にとどまることを明らかにした。さらに彼は、FIA会長への再任は求めず、10月の任期満了と同時にそのポジションから退くことも発表した。

 しかしモズレーは、自分の離職が合意の条件だったわけではないと強く主張、F1の将来の方向性について平和と合意が達成されたために、自らの意思でその職から去るのだと述べている。
 今回の合意において、モズレーの推し進めてきたバジェットキャップ案は採用されず、参戦費用を2年以内に1990年代初期のレベルにまで削減すると共に、既存チームは2010年の新規エントラントに対して技術的な援助をすることが決められた。

「彼ら(チーム)は自分たちの望むルールと安定性を手に入れた。我々は新規チームの参入とコスト削減を成し遂げた。これは非常に有益だ」というモズレーの発言がBBCによって伝えられている。
「バジェットキャップはない。コストは2年の間に1990年代初期のレベルにまで削減されるからだ。これはやり方は違うが同じことを意味している。私は常々、我々の間に大きな考えの違いはないと思っていた。そしていま、それが事実であることで意見は一致したのだ」
「私の離脱は予定され、合意され、準備されていたものだ。私の考えでは、チームは以前から私を10月で辞めさせようとしてきた。今もそうだ」
「この数カ月、職員すべてが承知していた。それを公にしなかったのは、そうすると影響力が失われるからだ。今、私には影響力は必要ない。満足いく解決に至ることができたからだ。3年ぶりに私は平和な夏を迎えることができる。ただ、私の後任者を彼らが気に入るかどうかは分からないがね」

 1993年からFIA会長を務めるモズレーは、2004年6月に、10月で離職すると発表した後、FIA議会に慰留されたとして辞意を撤回したことがある。