TOCHIGI Le Beausse Motorsports
SUPER FORMULA
http://www.lebeausset-motorsports.com
気まぐれな天気に翻弄され続けた最終戦
しっかり我慢の走りで、2戦とも完走果たす。
全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿サーキット(5.807km)
『とちぎル・ボーセモータースポーツ』が挑む、国内最高峰カテゴリー、全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第7戦が、鈴鹿サーキット(三重県)を舞台に、11月9?10日に開催された。今季シリーズ最後のレースは20周と28周の2レース開催で、レース2はドライタイヤを装着してスタートすれば、途中のタイヤ交換が義務づけられる。前回のスポーツランドSUGOでのレースでは、初入賞まであと一歩となる9位でフィニッシュ。チーム全体の士気が最高の状態の中で、今季シリーズの締めくくりとなるレースを迎えた。
予選
11月9日(土)
天候/曇り コース状況/ドライ
走り始めとなる土曜日のフリー走行の頃は、まだサーキット上空に青空が広がっており、さわやかなコンディションからのスタートとなった。まず1周をチェックに充てた後は、4周刻みで走行を重ねていく。徐々にタイムも短縮させ、終了直前には1分41秒016を記録する。その後、鈴鹿のスーパーフォーミュラで初めて行われたサーキットサファリでは、ロングランも行い、詰め続けたセットの最終確認を行いながら8周を走行し、予選を待つこととなった。
2レース開催ということもあり、スターティンググリッドはレース1がQ1の結果、そしてレース2は通常どおり、Q3までの結果で決められる。先ほどまでの青空は曇り空へと変わったこともあり、温度は下がっていたことから、ウォームアップはアウトラップにもう1周を加え、普段以上に入念に行っていく。最初のアタックでは40秒744をマークした後、40秒554にまでアップ。その後、ピットに戻り微調整が行われ、再度アタックをかけると、ついに39秒552が記録されて、この段階でQ1突破可能な14番手に。だが、チェッカーが振られた周に、2名が短縮を果たしたこともあって、2レースともに8列目、16番手のグリッドから挑むこととなった。
決勝 RACE1
11月10日(日)
天候/雨 コース状況/ウェット
2レース開催ということもあり、普段なら早朝に行われるフリー走行は設けられず、レース1は9時35分からスタート進行が始まることになった。8分間のウォームアップでは、このレースウィーク初めてのウェットコンディションへと転じていたこともあり、いつも以上に入念なチェックが行われた。雨足はそう強くなかったとはいえ、セットはフルレイン対応で、ウェットタイヤが装着されることに。
思いのほか跳ね上がった水しぶきは、1コーナーで視界を遮ることとなり、あえて慎重にイン側のラインを選んだことが功を奏す。目の前では数台がコントロールを失い、クラッシュしてレースを早々と終える中、11番手に浮上。そして、トップを走行していた車両がトラブルを抱えてピットに戻ったこともあり、2周目には10番手に。得意とするウェットコンディションの中、そのまま順位を上げていくことが期待された。
ところが、6周目の2コーナーで痛恨のスピン。14番手に後退した後は前も後ろも離れた状態だったこともあり、コンディションに合わせてコンスタントにラップを刻むことを心掛け、終盤には57秒台も記録されるように。中盤以降の大きな波乱もなく、最後まで順位は変わらなかったものの、レース2に向けて貴重なデータを稼ぐことに成功する。
決勝 RACE2
11月10日(日)
天候/曇りのち雨 コース状況/セミウェット~ウェット
レース1の終了から約3時間。サポートレースやピットウォークも挟んで、早々とレース2のスタート進行が開始される。すでに雨はやんでいるものの、路面はまだセミウェットと言うべき状態。中にはドライタイヤを装着して8分間のウォームアップを走行したドライバーもいたものの、チームはウェットタイヤをチョイス。ほとんどのドライバーが同様の判断だったものの、4台のみドライタイヤを装着し、レース2のスタートがきられる。
すると予想以上に路面の乾きが早かったことから、2周目にドライタイヤへの交換を行うためにピットイン。すぐ後ろにつける車も同時にピットインするかたちとなるも、メカニックのスムーズなタイヤ交換でその後続車の前でコースに復帰させる。交換した直後のタイヤは温まりが悪く、我慢の走行が続くが、タイヤにしっかり熱が入ると、タイムを46秒台、やがて45秒台へと毎周ベストタイムを更新して走るように。
そんな頃、西コースのあたりからぽつりぽつりと雨粒が落ちてくる。当初は走りに支障を及ぼすほどではなかったものの、ゴール間際になって土砂降りに。トップグループですらコースアウトが相次ぐ中、しっかりコースに踏み留まり続けたこともあり、14位でのフィニッシュを果たすこととなった。シリーズこそ、これで終了となるが、この後は特別戦のJAFグランプリ富士スプリントカップがまだ残されている。正真正銘今季最後のレースは、現行マシンSF13での最後のレースとなる。
チーム監督 坪松唯夫
菅生からの良い流れを継続すべく、ここ鈴鹿に臨んだ。日曜日は雨と予想されていただけに、予選での順位が重要になることは想像できたが練習時のタイムが思いのほか伸びず、予選に向けて進化することが出来なかった。ドライ・ウエットともスピードが足りず苦しい展開となったが富士のスプリントカップではしっかりしたレースで締めくくりたい。
Driver 嵯峨宏紀
レース1は予選の順位からジャンプアップを狙ったのですけが、途中足下をすくわれてしまい、レース2はタイヤの選択が非常に悩ましいレースになったのですが、ウェットタイヤを装着して、前半の早いうちに換えるという作戦を採って、その作戦は良かったと思います。ドライタイヤに換えてからはもう少しスピードを上げたかったのですが、思い通りにペースを上げられず、体調を少し崩してしまったことが影響してか、噛み合ないレースをしてしまいました。富士でのJAFグランプリまでには体調を万全にして、今年最後のレースに臨みます。
