SF14での緒戦は無念の結果に終わるも
嵯峨宏紀、チームともども飛躍を誓う!

スーパーフォーミュラ第1戦
4月11~13日
鈴鹿サーキット
5.807km

『とちぎル・ボーセ モータースポーツ』が挑む、国内最高峰カテゴリー、全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第1戦が、鈴鹿サーキット(三重県)を舞台に、4月11?13日に開催された。今シーズンはマシンが一新されて、ダラーラ・オートモーティブ製のSF14に、エンジンも2000ccの直列4気筒直噴ターボに改められた。その進化は著しく、公式テストの段階でコーナリングスピードでは、もはやF1を超えたとも言われている。

 ドライバーとして引き続き嵯峨宏紀を起用、エンジンは好調な仕上がりが伝えられるトヨタRI4Aを使用する。公式テストでは上々の手応えを得ていることもあって、この新しいシーズンでの飛躍を目指して開幕戦に臨んだ。

予選
4月12日(土)
天候/晴れ
コース状況/ドライ
 ニューマシンに改められたものの、今シーズンのオフは悪天候に祟られ、公式テストを満足に行えなかったこともあり、金曜日の午後にも1時間の専有走行が行われることに。ここでは1分40秒台でコンスタントにタイムを刻み、仕上げとなる終盤には、39秒台にあと一歩と迫る40秒080をマークする。

 土曜日の午前中に行われたフリー走行においても、タイヤのウォームアップが完了すると、いきなり40秒186を記録し、2周を走行したところでピットイン。セットの微調整を行い、さらにタイムを短縮し続けることが期待されたものの、デグナーの立ち上がり、立体交差下で縁石をまたいで姿勢を乱したマシンはコントロールを失い、左サイドからガードレールにヒット。ダメージは大きく、その後の走行は許されなかった。

 それでもメカニックの懸命の修復作業により、予選までには間に合い、エンジンに火が入れられるも、通常なら20分間のQ1では2アタック行うのだが、コースインしたのは残り5分を切ったところ。それでも希望を捨てず果敢に攻め立て、1周目に40秒297、次の周には39秒615をマークしたものの、そこでチェッカー。19番手からの追い上げを目指し、決勝へ臨むことになった。

決勝
4月13日(日)
天候/曇り
コース状況/ドライ
 日曜日午前中に行われたフリー走行では順調にメニューもこなされ、ニュータイヤのスクラブ、そして7周の連続周回で燃費チェックも完了。30分間の計測中には1分41秒477を記し、その後のサーキットサファリではセットアップも進んだこともあって40秒998にまで短縮を果たす。予選では僅かな時間でのアタックとなり、後方からのスタートを強いられているものの、これならば十分決勝レース中の追い上げも可能だと思われた。

 スタートシグナルが消え、絶妙なクラッチミートで好スタートをきると、スタートダッシュだけで2台をかわし、1コーナーでの混乱も巧みに回避し、オープニングラップ終了時には5台を抜いて14番手に浮上。2周目にはさらにもう1台を仕留めようという矢先に、なんと駆動系にトラブルが。ペースの著しく落ちたマシンを何とかピットまで運んだものの、修復してコースに戻すことは許されず、無念のリタイアを喫することとなった。

 次回のレースは5月16?18日に、富士スピードウェイで開催される。第3回合同テストでは好結果も得られているサーキットだけに、ここを真のスタート地と気持ちを切り替え、巻き返しを誓うこととなった。

チーム監督 坪松唯夫
金曜日の走行こそ順調にプログラムを消化出来たが、フリー走行でのクラッシュで一番重要な走行時間を失ったことで、マシン修復に追われ、速さを追及する対策を何も施せないまま予選を迎えてしまった。このレースウィークはトラブルとは無縁ではあったが、スタート後に駆動系トラブルが出てしまい、目標であったポイント獲得はならなかった。次戦、富士スピードウェイでは、シーズン前のテストでも良い感触を得ているので、トヨタのホームコースで少しでも上位進出ができるよう、しっかり準備して臨みます。

Driver 嵯峨宏紀
全部の流れを決めてしまった、土曜日のフリー走行でのクラッシュが大きくて、予選も完璧な状態で走れず、とにかく自分のミスから招いた結果でした。決勝はスタートが良くて2台をすぐ抜いて、前との接触を避けながら一周目で5台ぐらい抜きました。ペースも良く、『さぁ、もう1台!』という感触があった途端にトラブルが起きてしまいました。次回の富士では自分で良い流れを引き付けられるよう、しっかり準備して臨みます。

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