日本プロスポーツ大賞で新人賞を受賞した中嶋一貴がその喜びを語るとともに、お気に入りの選手との対面に笑顔を浮かべた。
およそ1時間にわたる授賞式を終えた一貴は「すごく緊張しました」と、普段とは少し違った雰囲気に終始固い表情を見せていたが、同席したJRP会長で父親の中嶋悟らと顔を合わせると一気に表情を緩ませた。
「各スポーツ界の素晴らしい選手ばかりで、非常に光栄だと感じましたね」と一貴。
そんな一貴に出席者の中で最も気になる選手を聞いてみると、真っ先にひとりの選手をあげてくれた。
「サッカーも好きですが、僕は巨人が好きなので、澤村(拓一)選手ですね」
「間近に見たら、すごく大きかったし、(授賞式では)澤村選手の席のすぐ後ろに座っていました(笑)。懇親パーティーで話? 機会があれば話してみたいですね」
一貴が澤村選手と無事に話をできたかどうかは分からないが、彼らと共に来季の飛躍を誓う一貴自身はさっそく翌日から国内のテストに参加するという。
また、トヨタのWEC(世界耐久選手権)参戦ドライバーとしてもすでに動いていると明かし、来年1月のシェイクダウンが当面の目標になるとコメントした。
今回の受賞で気持ちも新たにした様子の一貴は、2012年からの本格的なレース活動に目を輝かせているようだった。