スーパーフォーミュラ 2015年 第7戦(最終戦)鈴鹿 予選

2レース制の予選でロッテラーがレース1PP、レース2は2番手
石浦が2/7番手、中嶋一貴が5/4番手で最終決戦へ

 ピットで作業を待つ石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)  2レース制で行われるスーパーフォーミュラ最終戦(第7戦)の予選が11月7日(土)鈴鹿サーキットで行われ、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が第1レースポールポジション、第2レースも最前列2番手と好発進。タイトルを争う石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)と中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)は、それぞれ2/7番手と5/4番手からのスタートとなった。

 11月7日(土)はどんよりとした曇り空の下、気温20度、路面温度22度というコンディションで午後1時半より、ノックアウト方式の予選が開始された。

 今大会は2レース制で、予選Q1の順位でレース1のスターティンググリッドが決定される。予選Q1(20分)は、全車セッション開始前からピットロードに並び、一斉にコースイン。ほとんどが中古タイヤでタイムを出した後、一旦ピットへ戻り、残り6分半ほどのところで再アタックに向かった。

 まず石浦がトップに立つと、朝のフリー走行でも2番手と好調なジェームス・ロシター(KONDO RACING)も石浦と1000分の1秒まで同タイムをマーク。先にタイムを出した石浦が順位では上位に。しかし、これを100分の4秒更新するタイムを叩き出したロッテラーがトップに立ち、レース1でのポールポジションを獲得。これによりロッテラーは1ポイントを追加することとなった。

 石浦、ロシターが2,3番手、小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が4番手、朝のフリー走行で不調に苦しんでいた中嶋一貴は、最後の一発アタックで5番手に滑り込んだ。逆転タイトルの可能性を残すジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)は7番手。

 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が11番手、平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、中山雄一(KCMG)が13,14番手でここまでがQ2進出。アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)とウィリアム・ブラー(KONDO RACING)が17、19番手でQ1敗退となった。

 10分間のインターバルを経てスタートした予選Q2(7分)では、ロッテラーがQ1での自らのタイムを更新しここでもトップに。小林が2番手。中嶋一貴はチェッカー目前にタイムを出し、僅か0.006秒差でQ3進出ラインの8番手に入った。

 全14台が1秒位内に入る相変わらずの僅差の争いとなったQ2で、中山と平川、ロシターは10、11、13番手となりQ3進出ならず。

 予選Q3(7分)も最初の1分ほど全車待機した後、コースイン。ここまで全セッションでトップのロッテラーがトップタイムをマークし、連続ポールポジションかと思われたが、最後に僅か0.06秒上回られ、2番手に。苦しい戦いを強いられてきた中嶋一貴がその後方2列目4番手。以降小林、オリベイラが5,6番手。注目の石浦はQ2、Q3とタイヤのグリップ低下に苦しみタイムが伸びず、Q1での自身のタイムにも届かず7番手。国本が8番手で続き、レース2のスターティンググリッドが決定した。

アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
「今日はパーフェクトに近い一日になった。両方ポールポジションを獲得するつもりだったが、僅かに届かなかった。しかし、レース1のポールポジションを獲る事が出来たことは重要だし、嬉しく思っている。クルマも完璧だった。1ポイント獲れたことで、気持ち的にも少し楽になった。だた、僅差でQ3のポールポジションを逃し、1ポイントが獲れなかったのは残念だ。僕は全力を尽くしたので、山本選手が速かったということだろう。クルマの調子も良いし、明日はタイトル獲得の為に頑張りたい」

石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
「朝のフリー走行の段階では、アンドレに負けている印象だったが、予選でニュータイヤを履いた時の感触は良かったので、微調整して臨んだ。タイヤのフィーリング的にグリップも感じ、フィニッシュラインに戻って来た際にポールも取れたかと手ごたえを感じたのだが、100分の4秒届かず、狙っていたポールポジションでの1ポイントを逃してしまった。しかし、Q1で上位に来るという点では、順調に来ていると思う。いつもならQ2、Q3でタイムが上がって行くのだが、あまり伸びなかったのでこれから見直しが必要だ」

ジェームス・ロシター(KONDO RACING)
「朝のフリープラクティスから良いセッティングを見つけることが出来、非常に良い感触で予選に臨めた。フリーの時からタイムも良かったのだが、少しだけクルマを調整してQ1に挑み、良いタイムを出せた。僅差の争いの中、石浦選手とは同タイムとなったが、アンドレのタイムを越えることが出来なかったのは残念だ。Q1は僅差でとても楽しかったので、その調子でQ2、Q3へと進みたかったが、Q2では何が起きたのかわからない」

中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
「今日の朝ちょっと色々問題があって、迷路に入り込んでしまっていたが、アンドレが速かったので、彼のセッティングも参考にし、予選でニュータイヤを装着したらそこそこのところには戻ってこられたかなとは思っている。明日に向けてもチャンスのある位置だと思うし、天気が悪ければさらにスタートで前に行くチャンスも増えると思うので、なんとか首の皮一枚繋がったかなというのが正直な気分だ」

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