D1グランプリシリーズは3月29日~30日、富士スピードウェイで今季開幕戦が行われ、大雨と強い風により2日目追走決勝トーナメントは中止に。単走を制した松川和也(Team UP GARAGE with DRoo-P)が総合優勝を果たした。

 いよいよ開幕を迎えた今シーズンのD1グランプリ。舞台は3年ぶりとなる富士スピードウェイとなったが、コースはかつてとは異なり、1コーナー出口からコカコーラコーナーを抜け、100Rに向かっていくレイアウトとなった。

 29日に行われた単走予選では、片岡龍也(Team UP GARAGE with BANDOH)が首位を獲得。続く単走決勝は、予選を15位で通過してきた高橋邦明(GOODYEAR Racing with kunny'z)が、98点を超える高得点をマーク。しかし、松川がハイスピードでのドリフトをまとめて99.12点でトップに立つ。
 その後、予選を首位で通過した片岡も98.82点となり、続いたドライバーらも98点超えはならず。松川が単走での初優勝を飾ることとなった。2位には予選トップの片岡、そして3位に高橋が続いている。

 追走が行われる翌30日(日)は、朝からあいにくの雨に。ウエットコンディションでの練習走行では、スピンするマシンも多く見られた。ただ、その後の追走予選では各車ともパフォーマンスを発揮。単走の上位8名は予選免除となり走行は行わなかったが、織戸学(MAX ORIDO RACING)、斎藤太吾(SUNOCO PHAT FIVE RACING)、今村陽一(OTG Motor Sports)らがバトルを制してベスト16へ進出。決勝トーナメントに駒を進めた。

 ところが、予選終了後から天候がさらに悪化。一度はスケジュールの遅延が発表されたものの、天候の状況や日没までの時間が考慮され、追走決勝トーナメントは中止となった。レギュレーションにより、追走を行っていない8位以上は、単走の順位がそのまま総合順位に。9位から16位までは、追走予選を勝ち上がった8名が前日の単走決勝結果を基に並び、17位から24位までは、追走予選で敗退した8名が単走決勝の結果に基づく形で並んで順位が決定した。ただし、各ドライバーの獲得ポイントはハーフポイントとなっている。

 この結果、前日の単走を制した松川が初の総合優勝を獲得。単走の結果に基づき、2位に片岡、3位に高橋と続いている。

「こんな形での優勝となりましたが、嬉しいです。ポイントもシリーズを考えると大きいと思います」と語った松川。

「ここ2年、ポジション的にはシリーズチャンピオンを狙えるところにいたのですが、いいところにいながら、詰めが甘くなかなか結果に繋がりませんでした。そういう意味では、(前日の)単走優勝はとても大きくて、さらに結果的に総合1位になったことで、今シーズン最高のスタートになりました」

「今年はマシンを新しくする予定なので、それも踏まえて、とても楽しみなシーズンになると思います。ファンの皆様、スポンサー・チームの方々には、『本当にお待たせしました』という気持ちです」

 D1グランプリ第2戦は、5月24日~25日に鈴鹿サーキットで開催される。

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