若手ドライバーの登竜門カテゴリーとして、1979年から行われている全日本F3。今季に向けてすでに各メーカーの育成プログラムから参戦ドライバーが発表されており、少しずつ陣容が見え始めている。
まず発表されたのは、昨年のチャンピオンチームであるPETRONAS TOM'S。昨年は中山雄一がチャンピオンを獲得したが、今季は中山はスーパーフォーミュラにステップアップ。昨年2勝を挙げた勝田貴元がゼッケン1をつけチャンピオン獲得に挑むことになる。
そのチームメイトとなったのは、昨年フォーミュラチャレンジ・ジャパンで4勝を挙げチャンピオンに輝いた山下健太。山下は36号車をドライブする予定で、勝田、山下、そしてスーパーフォーミュラの平川亮、中山の4人が今季のTDPドライバーとなっている。
一方、ホンダの若手育成プログラム『ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)では、全日本F3、F4に参戦する6名のドライバーをサポートする。全日本F3のHFDP RACINGでは昨年もチームに在籍した松下信治に加え、昨年FCJでランキング2位となった高橋翼がF3デビューを果たす。
昨年HFDP RACINGに在籍していた清原章太は、スーパーフォーミュラにステップアップした野尻智紀の後を継ぎ戸田レーシングに加入。2号車をドライブすることになった。
全日本F3のトップチームとして近年活躍しているB-MAXは、今季はニッサンのドライバー育成プログラムであるNDDPとスーパーGT、全日本F3でコラボレーションする形となった。チーム名も「B-MAX Racing Team with NDDP」となり、長谷見昌弘監督が就任した。
チームは2台体制で参戦する予定で、23号車を今季GT500クラスにデビューする佐々木大樹がドライブ。22号車を、昨年のNクラス王者の高星明誠がドライブすることになった。これらの参戦が明らかにされた7台のほかにも、Nクラスではない車両がいるようで、今季の全日本F3はひさびさに台数が増加し盛り上がりをみせそうな予感だ。
一方、トヨタ3S-Gエンジンを使用するNクラスでも参戦が明らかにされているチームがある。戸田レーシングがメンテナンスするEXEDY RACING TEAMからは、昨年まで2年間FCJに参戦していた女性ドライバー、三浦愛がF3に参戦することになった。Nクラスも今後、さまざまな体制が明らかにされていきそうだ。