2011年全日本F3選手権 第5大会(第10,11戦)
コース:岡山国際サーキット(3.703km)
予選:8月27日(土)晴:ドライ

第10戦決勝:8月27日(土)曇/晴:ウェット
第11戦決勝:8月28日(日)晴:ドライ

第11戦は山内英輝が独走で今季2勝目!
NクラスではTDPドライバー中山雄一が第11戦を制す

 全日本F3選手権の第5大会(第10戦、第11戦)が8月27日(土)と28日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。

 26日(金)には占有走行が行われたが、午後のセッションでTDPドライバーの蒲生尚弥(PETRONAS TEAM TOM'S)がクラッシュ。車両のダメージが大きかったため、蒲生はこのセッション、1時間半のうち20分ほどしか走れないまま、翌日の予選に挑むこととなった。

 27日(土)暑さを感じさせる陽気の下で、午前9時半から10分間で第10戦の予選が行われた。セッション終盤に向けて各車タイムアップしていき、最後のアタックでめまぐるしく順位は入れ替わったが、関口雄飛(B-MAX ENGINEERING)がポールポジションを獲得。山内英輝(HANASHIMA RACING)が2番手、リチャード・ブラッドレー(PETRONAS TEAM TOM'S)は4番手。クラッシュから車両の修復なった蒲生は、5番手にとどまった。

 Nクラスでは野尻智紀(HFDP RACING)がポールポジション。ギャリー・トンプソン(SGC by KCMG)が2番手、TDPドライバーの中山雄一(TOM'S SPIRIT)は3番手につけた。

 10分間のインターバルを経て行われた第11戦の予選は、トップ4台が僅か0.1秒以内という僅差の戦いとなったが、関口がポールポジションを獲得。関口はこれで7戦連続のポールポジションとなった。山内が3番手、蒲生4番手、ブラッドレーが5番手で続いた。 Nクラスでは、野尻が2戦連続のポールポジション。中山は2戦連続で3番手からのスタートとなった。

 ドライで競われた予選の後、サーキットは雨に見舞われ、F3第10戦決勝レースのスタート時には、雨は止んでいたものの完全なウェットコンディション。タイヤの選択に各チーム頭を悩ませる決勝スタートとなった。

 予定よりも20分ほど遅れて各車コースイン。数台がウェットタイヤ、上位勢を含む残りはスリックタイヤで、濡れた路面での決勝スタート(18周)を迎えた。午後4時3分にスタートが切られると、2列目4番手スタートのブラッドレーが2コーナーでクラッシュ。いきなりのセーフティカー導入となってしまった。

 関口、山内に続き、好スタートで順位を上げた蒲生が3位につけて4周目に再スタートが切られた。ここでも素晴らしい速さを見せた蒲生は、バックストレートエンドのヘアピンで山内に並びかけ、インからパスしようとしたが、2台は接触。山内はスピンしてコースオフを喫し、無念のリタイアとなってしまった。

 接触はあったものの、2位へとポジションを上げた蒲生は、スリックタイヤながら水飛沫を上げる路面で、首位を行く関口に猛追。2台は抜きつ抜かれつのバトルを展開し、6周目に蒲生が関口をパス。首位に浮上した。関口は安田裕信(ThreeBond Racing)にもかわされ、3位に後退。

 その後、蒲生は2位以下との差を大きく広げていったが、序盤の山内との接触で10秒間のピットストップペナルティを科されることとなり、無念の後退。

 終盤は蒲生の脱落により首位に立った安田を関口が追う展開となったが、惜しくも逆転には至らず、関口が2位、ペナルティを受けながらも蒲生が3位表彰台を獲得した。

 Nクラスでは、スタート直後、ウェットタイヤを選択していた5番手の千代勝正(NDDP RACING)、4番手の佐々木大樹(NDDP RACING)、6番手の三浦和樹(HFDP RACING)の3台がポールポジションの野尻に続く位置まで浮上したが、再スタート後は、路面が乾いていくと共に徐々に後退。この3台をパスした中山が2位へと浮上し、首位の野尻との差を詰めていったが届かず。逃げ切った野尻はポール・トゥ・ウィンで今季3勝目。中山は2位に入った。

 28日(日)は若干雲はあったもののドライコンディションで午前10時38分に第11戦(25周)の決勝レースがスタート。

 ポールポジションの関口がスタートで出遅れ、好スタートを切った山内がトップに浮上。バックストレートエンドで関口をかわした蒲生が3位へとポジションを上げた。

 トップに立った山内は、1周目から2位に3秒差をつける速さを見せ、後続を引き離していった。その後方では、蒲生を関口が攻め、白熱の3位攻防戦が展開。

 レース後半は、上位2台が大きく差を広げる一方で、1秒以内の差で展開された3位争いは、最後まで蒲生が関口を抑えていたが、ファイナルラップに蒲生は突然のエンジントラブルに見舞われ、チェッカーを目前にしてレースを終えることとなってしまった。

 山内は2位に10秒近い大差をつけてトップチェッカー。今季2勝目を挙げた。3位に関口。4位にブラッドレー。蒲生は規定周回数をクリアしていたため、6位完走扱いとなった。

 Nクラスでは、3番手グリッドから好スタートを切った中山が首位に浮上。その後は佐々木からの追い上げを受けながらも、レースを通してのバトルを凌ぎきり、見事トップでチェッカー。今季3勝目を挙げた。中山とランキング首位を争う野尻は6位に終わったため、第11戦終了時点で、首位野尻と2位中山との差は僅か5点へと詰まった。

 次戦の全日本F3は、僅か一週間のインターバルで、来週末9月3日(土)、4日(日)に鈴鹿サーキットで開催される。

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