全日本F3選手権第14戦
決勝上位ドライバーコメント
■優勝:千代勝正
(B-MAX ENGINEERING/Car.No50/B-MAX・F312/TODA TR-F301)
「予選からポールポジションも獲れ、スタートもうまく切ることができました。ただスタート前から天気が悪く、毎周コンディションが変わるような状態ですごく難しかったですね。後ろはずっと勝田選手でしたが、スリップに入られないように最初の1~3周はかなりプッシュしていきました。差が広がったあとはずっと自分のペースで走っていましたが、狙っていたファステストラップも獲れて完璧なレースでした。戸田レーシングさんのエンジンも、マシンも、シーズンを通して尻上がりに調子を上げることができて、最終戦までに勝てるパフォーマンスまで持って来ることができたことがこの大きな結果につながったと思います。明日も良いレースで1年を締めくくりたいですね」
■2位:松下信治
(HFDP RACING/Car.No7/HFDP RACING F312/HONDA MF204D)
「今日は周回数も長いので、粘って離されずに走っていこうと思っていました。スタートでは前に並びかけるところまではいったのですが、抜けない間に後ろにかわされてポジションを落としてしまいました。レース途中までのセミウエットの状態ではだいぶペースが良かったのですが、後半になって路面が乾いてくると、また前との差が広がってしまいました。後ろからの追い上げも気になりましたが、最後までこの順位を守り切れてよかったです。明日は今日よりもスタートポジションは後ろになるのですが、チャンスを活かして、最後まであきらめずに走りたいと思います」
■3位:勝田貴元
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No37/PETRONAS TOM'S F312/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「予選2番手からのスタートは悪くなかったのですが、順位を上げるまでは行きませんでした。最初の1~2周が勝負だと思ってプッシュしていたのですが、100Rでダウンフォースが抜けてしまい、結果千代選手に離されてしまいました。不安定な天気だったので、なんとかついていって後半に勝負を仕掛けようとしたのですが、1コーナーでタイヤロックをしてコースアウトしてしまったり、そのあとはほこりやタイヤかすを拾ってタイムを上げられなくなってしまいました。僕のミスで、トムスがつなげてきたシーズンの連勝を止めてしまいましたが、結果をしっかりと受け止めて、明日の最終戦では取り返したいと思います」
■4位:清原章太
(HFDP RACING/Car.No8/HFDP RACING F312/HONDA MF204D)
「結果として4位に入ることはできましたが、自分のペースもうまく上がっていかず、前とは離されていく展開だったので悔しいです。後ろに関口選手が迫ってくる時もありましたが、ストレートではエンジンパワーで絶対に負けないと分かっていたので、ラインを変えられたりしても大きなプレッシャーにはなりませんでした。今日のコンディションも難しかったですが、明日は早い時間帯で雨の可能性もあるというので、色々な引き出しを持てるようイメージしていきたいです。予選の時にいいタイミングでアタックできて3番グリッドをとることができたので、そこから上に上がれるように頑張りたいと思います」
■7 位(N-1 位):ナニン・インドラ・パユーング
F3-N クラス
(TOM'S SPIRIT/Car.No38/PTT SPIRIT F307/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「スタート前にパラパラと雨が降ってきましたが、僕自身はウェットコンディションよりもドライコンディションでレースがしたかったので、少し緊張しましたね。序盤の数周はブレーキバランスなどの調整が上手くいかず、フロントタイヤをロックさせてしまったりと、タイヤに対してあまり良くないドライビングになってしまいましたが、6周目あたりから持ち直して。なんとか最後までタイヤマネージメントを考えながら走りました。後ろから高星選手が近づいてきていることは知っていましたが、まずは自分との戦いだと思ってミラーを見ないで走り切りました。明日がF3での今シーズン最後のレースになるので、セーフティなレースができるよう頑張ります」
■8位(N-2 位):高星明誠
F3-N クラス
(NDDP RACING/Car.No23/S Road NDDP F3/トヨタトムス3S-GE)
「とにかく悔しいです。スタートで遅れをとってしまって……。今日の夜は、明日に向けてしっかりと切り替えることに専念したいです。ペースが良かったので、一生懸命走れば追いつくと思っていたのですが、Aコーナーでブレーキロックさせてしまいオーバーランだとか、差が詰まってきたタイミングでミスをしてしまいました。今日のミスを課題としてしっかり受け止めて、明日は挽回したいです。チャンピオンとしてのメンツもありますし、明日は絶対に勝ちたいと思います」
■9位(N-3 位):小泉洋史
F3-N クラス
(HANASHIMA RACING/Car.No6/NetMove Hanashima Racing/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「スタートはまずまずだったのですが、1コーナーで止まり切れなかったり、最終コーナーで前の選手に詰まってしまって上手く立ち上がれずにいるうちに他の選手に抜かれてしまったりと、序盤は『今日はどういうレースになってしまうんだ?』と思っていました。ペース的には、タラレバですがナニン選手や高星選手についていけるぐらいだと思っていたので、何台かに抜かれても抜き返せるだろうと考えていたのですが、接触もあり、後半はなんとか3位狙いで頑張ろうと走りました。レース後半は路面も乾いてきて、プッシュしていったところ3位に入ることができました。今回はWECとダブルエントリーですが、不思議と体力面では問題ありません。明日も朝早くからレースですが、レースウィークは午前3時くらいに目が覚めてしまうので大丈夫。F3もWECも楽しみにしています」