全日本F3選手権の今季最終戦、第15戦は20日富士スピードウェイで15周の決勝レースが行われ、予選2番手スタートの千代勝正(B-MAX・F312)が優勝。第14戦に続き連勝を飾った。
朝から雨に煙ることになった富士スピードウェイ。WEC第6戦が11時からスタートすることもあり、全日本F3第15戦の決勝は午前8時にフォーメーションラップのスタートが切られた。完全にウエットで迎えたスタートでは、ポールポジションスタートの勝田貴元(PETRONAS TOM'S F312)がトップを守るも、2番手スタートの千代勝正(B-MAX・F312)が1コーナーでややオーバーラン。ポジションを落としてしまう。
これに乗じて2番手〜3番手に浮上したのは、清原章太(HFDP RACING F312)、松下信治(HFDP RACING F312)のHFDP RACING勢。千代が続き、ウエットでマシン差が少なくなっている関口雄飛(B-MAX・F312)が千代と競り合った。
2周目、1コーナーで清原と松下、千代を交えた2番手争いが展開されるが、スリッピーなコンディションの中で清原と松下が接触! 両者ともマシンを破損してしまった。さらに、3周目のダンロップコーナーで、ウエットを得意とする首位の勝田までもオーバーラン。これでトップには千代が浮上した。
さらに、勝田の後方には、今回スポット参戦している関口が接近。ストレートではエンジンの差があるため追いつくことこそできなかったが、すぐ背後につけて揺さぶりをかけていった。
しかし、レースは後半に進むにつれて雨の量が少なくなり、徐々に路面が乾いていく方向に。各車のギャップは少しずつ広がっていき、終盤再び雨が強くなってからも、トップ3の順位はチェッカーまで変わることはなかった。優勝は千代で、この富士戦で見事連勝を飾った。2位は勝田、3位は関口という結果に。B-MAXは1-3フィニッシュを果たした。
F3-Nクラスは高星明誠(S Road NDDP F3)が優勝。ナニン・インドラ-パユーング(PTT SPIRIT F307)が2位、WECとダブルエントリーしている小泉洋史(Net Move Hanashima Racing)が2戦続けての3位となった。