全日本F3選手権
第6戦
決勝上位ドライバーコメント
■優勝:中山 雄一
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONASTOM'S F312/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「2番手からのスタートになりましたが、トップ3台が同じようなペースで1コーナーに入っていき、仕掛けるタイミングがつかめずに勝田選手の後ろにつきました。ただ、そうするとダウンフォースも抜けてしまって、1周目は前が離れていってしまうような展開でした。序盤は勝田選手の方がペースも良く、差も広がっていってしまっていたのですが、だんだんそれが等間隔になってきて、これからと思ったときに向こうにトラブルが出てしまいました。もっとバトルしていきたかったのですが、優勝できて良かったと思います。
金曜日にトラブルが出てしまい、充分に走れなかったことが予選でしっかりアタックできなかったことにつながったと思いますが、結果的にはトラブルの出たタイミングは僕の方が良かったのかもしれません。明日はトップからのスタートですし、前に出てしまえば簡単には抜かれないので、いつも通り優勝目指して頑張りたいと思います」
■2位:野尻 智紀
(TODA RACING/Car.No2/TODA FIGHTEX/TODA TR-F301)
「2位という結果は、素直に嬉しく思っています。勝田選手のトラブルもあり、運もついてきた結果なのかなと思います。ただ、中山選手との差はやはりありましたし、勝田選手が走っていたらもっと前にいたと思うので、今後に向けて、チームも僕も気を引き締めていかないといけないと思いました。ここはチームの地元ですし、データも豊富に持っています。昨日はちょっと調子を崩していましたが、チームが一生懸命データを解析してくれて、ここまでリカバリーできたというのは自分の自信にもなりました。今日も、細かいミスはありましたがペースは比較的安定していましたし、今日感じられた自信と、2位という結果を明日にもつなげて頑張りたいですね」
■3位:千代 勝正
(B-MAX ENGINEERING/Car.No50/B-MAX・F312/TODA TR-F301)
「5番手スタートだったのですが、自己採点するなら90点くらいの良いスタートが切れて、松下選手を抜いて1コーナーに入ることができました。そのまま4位を走行していたところ、前のマシンがトラブルで止まってしまって3位に上がれたという、ラッキーなレースになりましたね。路面温度の高さがネックになって、ペースが上げられずに野尻選手に離されてしまったのが悔しかったですが、前回までに比べてトップ集団との差も縮まったので、クルマは良くなっていると思います。これまでの参戦キャリアを考えると、今シーズン3位を3回獲得できているというのは決していい流れとは思っていないのですが、ベストを尽くせているとは思っています。明日もチャンスがあればひとつでも前に行きたいし、1ポイントでも多くポイントを持ち帰りたいと思います」
■4位:清原 章太
((HFDP RACING/Car.No8/HFDP RACING F312/HONDA MF204D)
「昨日からクルマのセットアップを進めていったところ、予選に向けてとてもクルマのバランスが良くなっていました。あとは自分のコントロールという面で、もう少し、上位陣に届かなかったのですが、昨日に比べるとタイムもだいぶ縮めることができたと思います。
決勝は、思っていたよりペースの良くないレースになってしまいました。いつもなら決勝レースの、特に後半のタイムの落ち幅があまりなかったのですが、今回はその幅が大きかったですね。明日は距離が長くなるので、今日の良くなかった部分を修正して、気持ちも切り替えないといけないです。今日よりひとつ前からスタートになりますが、トップとの差がまだあるので、どうにかそれを消していけるように頑張りたいと思います」
■5位(N-1位):高星 明誠 F3-Nクラス
(NDDP RACING/Car.No23/S Road NDDP F3/トヨタトムス3S-GE)
「昨日クラッシュしてしまったのですが、チームが完璧に直してくれて予選から非常にいい状態で臨むことができました。決勝も、スタートさえ成功させれば抜かれることはないと思っていたので、特にスタートに集中していましたが、あと少しで前の選手も抜けるかもしれないというぐらい、今までで一番いいスタートを切ることができました。ペースもとても良くて、序盤は前のマシンについていけたのでモチベーションを高く保つことができていました。やはりレース中盤からはタイヤが厳しくなってきたので前のマシンからは離されてしまいましたが、F3-Nクラスでは周りより常時0.1~0.2秒ぐらいラップタイムが速かったので、いいレースができたかなと思います。クルマは本当に完璧なので、明日も、あとは自分次第だと思っています」
■6位(N-2位):小河 諒 F3-Nクラス
(TOCHIGI Le Beausset Motorsports/Car.No62/Le Beausset F308/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「まずは、この場にF3ドライバーとしていられることを誇りに思いますし、応援してくださるたくさんの方に感謝を述べたいと思います。僕自身F3参戦が初めてで、チームとしても2年ぶりの参戦ということもあった上に、事前テストもままならない状態で岡山に臨むことになったのですが、金曜日に4時間も練習走行があったので、クルマやチームとのコミュニケーション、コースの状況といった細かいことまで確認することができました。まだまだ速くなれる要素はたくさん残っているので、どれだけ高星選手にプレッシャーをかけられるかに注目してもらいたいです。練習ではスタートを何回も失敗してしまって、決勝でもどうなるかと思っていましたが、本番は動きが良くて、高星選手には離されてしまいましたが順位をキープすることができました。明日は3番手スタートですが、今日のレース中に学んだこともたくさんあるので、それらを活かしていければ上位を狙えると思います」」
■9位(N-3位):ナニン・インドラ・パユーング F3-Nクラス
(TOM'S SPIRIT/Car.No38/PTT SPIRIT F307/ TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「今日はスタートがうまくありませんでした。クラッチを離すタイミングが早すぎて、エンジン回転数が落ちてしまいました。先週出ていたFCJとはクラッチを戻すタイミングが大きく違うので、しっかりと頭を切り替えなければいけないのですが、うまくそれができていませんでしたね。昨日からセッティング変更をしましたが、ペースはとても良く、周回数が進むにつれてタイムは落ちますが、その落ち幅が周りよりも少なかったです。自分のタイヤの使い方やドライビングスタイルから見ても、距離の長いレースの方が好きなので、明日のレースの方が楽しみです。高星選手も小河選手もFCJの頃から一緒に走っていて、ふたりのドライビングスタイルも分かっているつもりです。チャンスがあれば前に出たいと思います」