全日本F3選手権
第7戦
決勝上位ドライバーコメント
■優勝:中山 雄一
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONASTOM'S F312/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「「今日はトップからのスタートでした。シーズンが進んで夏場になって、スタートするときの感覚が冬場とは変わってきたのですが、うまくクラッチミートを合わせることができたと思います。昨日のレース中のペースは勝田選手よりも良くなかったのですが、データを分析して少しは良くなったと思うし、ファステストラップも獲れたので良かったです。向かい風の影響などで加速が鈍った時には金曜のトラブルを思い起こしましたが、最後までトラブルなく走り切ることができてチームに感謝しています。開幕戦は2位になりましたが、その時のスタートでミスがあったからこそ、それ以降は大きなミスなく1位で帰ってくることができているので、1勝できなかったのは悔しいですが、それ以外は完璧なレースができていると思います。次回はたくさんテストしている富士なので、金曜日にしっかり走れれば、トップを獲れると思います」
■2位:勝田 貴元
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONASTOM'S F312/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「昨日のレースでエンジンにトラブルが出てしまったのですが、今日のレースを走れるように直してくれたチームの皆さんに感謝しています。今日は勝って皆さんに喜んでもらいたかったのですが、エンジンを載せ替えたこともあってか、クラッチミートの感覚が昨日と少し違っていて、それにうまく合わせることができず、スタートをミスしてしまいました。そのあとレース序盤は調子も良かったのですが、中盤あたりから急激にグリップ感が落ちてしまい、大きくラップタイムを落としてしまいました。タイヤの摩耗状況が中山選手より悪かったので、これからチームとしっかり原因を分析して、同じことが起きないようにしたいと思います。今回の岡山大会で、
F312のいいところをつかめました。レースをするごとにドライビングも改善できているしクルマも良くなっています。あとは予選で前に行けるよう、金曜日から調子を上げた状態で臨めるよう頑張ります」
■3位:野尻 智紀
(TODA RACING/Car.No2/TODA FIGHTEX/TODA TR-F301)
「昨日のレースを踏まえて変更したセッティングに僕が対応しきれず、今日は序盤からペースを上げることができませんでした。それで松下選手にも離されてしまいましたし、もっとドライビングで前に喰らいついていくことはできたと思うので、そこは反省点です。
ただ、セッティング変更したデータもきちんと取ることができたので、今後に向けていい材料を得られたと思います。昨日と同じように、ラッキーな形で表彰台に上がることができましたが、トムスの2台とは差がありますし、今後に向けて、僕としてもチームとしても追いつくための『何か』を探さなくてはいけないと思います。シーズンも中盤まで進んで、普通の仕事のスピードだと追いつかない状況だと思うので、僕もチームも一層気を引き締めて、同じ目標に向かって力を合わせていきたいです」
■4位:千代 勝正
(B-MAX ENGINEERING/Car.No50/B-MAX・F312/TODA TR-F301)
「今日はスタートが6番手だったので、結構厳しいレースになるかなと思っていたのですが、スタートで1台抜いたあとは、野尻選手を追いかける展開になりました。序盤は野尻選手より僕の方がペースが良かったのでバトルに持ちこめて、一度ヘアピンの立ち上がりでチャンスがあったのですが、ブロックされた時に少しタイヤとタイヤが接触してしまいました。最終的に、前が1台リタイアして4位という結果になりましたが、今日はここが限界でした。前の方で走れていればその順位をキープできたと思うので、予選で失敗してしまったことが悔やまれます。クルマもどんどん良くはなっていますが、まだもう少し詰めが必要だなと感じています。また課題も見つかったので、富士に向けて頑張っていきたいと思います」
■6位(N-1位):高星 明誠 F3-Nクラス
(NDDP RACING/Car.No23/S Road NDDP F3/トヨタトムス3S-GE)
「昨日、ナニン選手よりレース後半のペースが悪いことが分かったので、今日は前半を抑え気味にしてタイヤを温存し、後半に備えるという作戦を採りました。その作戦は、長谷見監督からアドバイスをもらってチームで決めた作戦だったので、監督にすごく感謝しています。前半を抑えてもファステストラップを獲れる自信はありましたし、余裕を持って作戦を実行できたと思います。結果として勝てたことがすごく嬉しいです。中盤に自分のミスもありましたが、これまでとは違った流れのレースができたので、自分の中の引き出しも増やすことができたかなと思います。次戦の富士は、チームとしても一番練習を積んでいる富士なので何も心配していませんが、
やはりレースは何が起こるか分からないので、まずは自分の仕事をしっかりとやっていきたいと思います」
■7位(N-2位):ナニン・インドラ・パユーング F3-Nクラス
(TOM'S SPIRIT/Car.No38/PTT SPIRIT F307/ TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「「昨日は3位だったので、ひとつ上がって2位という結果はうれしいです。昨日のレースのデータをよく分析して、少しクルマを調整
したところ、昨日よりもいいスタートを切ることができました。長いレースの中で、タイヤの使い方もうまくいったと思うし、レース中のペースは安定していて、その結果、一時は2秒近く開いた高星選手とのギャップを0.7秒まで縮めることができました。前回のもてぎでも僅差まで追い詰めることができたし、シーズン序盤のように、大差をつけられるレースばかりではなくなってきました。次の富士は2週間後とインターバルが短いので、この流れを崩さないようにして、いいバトルをして今度は勝てるように頑張りたいと思います」
■8位(N-3位):湯澤 翔平 F3-Nクラス
(TEAM NOVA WITH NIPPON IMM /Car.No11/Nova with IMM F306/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「練習走行の時から上位陣には追いつくことができず、いろんなセッティングも試してみましたが、技術的な部分が一番大きかったので基本のセッティングでレースに臨むことにしました。予選は最後尾だったので1台か2台パスできればいいかなと思っていたのですが、チームから『生き残ればチャンスはある』とアドバイスをもらい、必死に生き残ってチェッカーを受けようと思いました。スタートでDRAGON選手を抜くことができましたが、ヘアピンで抜き返されてしまい、順位を元に戻してしまったので、そういう部分が今後の課題だと思っています。自分自身のドライビングはだんだん進歩していると思いますし、安定性も上がっていると思います。あとはもう一歩前に出るための壁を越えられれば、シーズン後半戦には上位陣に近づけるのではないかと思っているので、引き続き頑張ります」