全日本F3選手権 第4戦 決勝上位ドライバーコメント

◎ Cクラス ◎
■優勝:安田裕信
(ThreeBond Racing/Car.No12/ThreeBond/ニッサンスリーボンド)
「天候がどうなるか分からないという状況の中、10分間の下見走行のときにスリックで皮むきをしたのですが、エンジニアと相談をして“レインで勝負しようか”ということは最初から話していました。そこでグリッド上でレインタイヤに替えたのですが、そうしたら雨が降ってくれて。そんなに危なくプッシュすることもなく抜いて、優勝することが出来て非常にラッキーでしたね。スリックのドライバーが苦しそうだったので、落ち着いて抜こうということだけでした。昨日はポールから普通にスタートしていれば、雨ということで大きなチャンスだったと思うのですが、自分のミスで潰してしまって。ここのところF3だけでなくGTでも大クラッシュをして、身体は無事でしたが精神的な部分で辛い日が続いていたので、これを機会に流れを変えていければと思います」

■2位:岩崎祐貴
(NOW MOTORSPORT/Car.No33/イワサキインダストリーF308/トヨタトムス)
「スタート前には雨が降ったり止んだりでとても難しいコンディションだったのですが、僕の中ではレインで行こうと決めていたので、昨日使ったユーズドのレインタイヤでスタートしました。もし、路面が乾いてしまったら、ブロックを敢えて潰してセミスリックのような形にして走れとチームからは言われていたのですが、逆に雨が強くなっていく一方で。最初はスリックを履いている前のグループを接触のないよう慎重に抜いて行って、トップに立ったのですが、その直後に安田選手が良いペースで追い上げてきたので“これはやばい”と。残念ですが、案の定抜かれてしまいましたね(笑)。こんなにもあっさり表彰台に上がれることもあるんだなと思うと同時に、もっと自分の技術などが未熟でなければ、安田選手を抑えて勝てたかもしれないという気持ちもありますね」

■3位:ケイ・コッツォリーノ (TODA RACING/Car.No2/TODA FIGHTEX/無限戸田)
「非常に難しいコンディションの中、督のチョイスでスリックタイヤで出たのですが、それはチャンピオンシップを考えて、2ポイント差で近い位置にいるエリクソン選手との勝負を想定したからです。彼と勝負するなら、(スリックを選んでいた)彼と同じ状況で走れば良いと。しかし、雨が強まりエリクソン選手も後方にいたままだったので、チームの判断でピットインしてユーズドのレインタイヤに替えました。その段階で1周遅れになってしまったのですが、その後は120%プッシュしましたね。岡山は戸田レーシングの地元ということで、たくさんの方に応援に来ていただいたので、うれしかったですし、とても心強く感じました」

■4位:国本雄資
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No37/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス)
「スタート前にはこのまま乾いていくんじゃないかということで、スリックタイヤで行ったんですが、逆に雨が降ってきてしまって。それでも中盤以降乾くんじゃないかと思って自分なりに集中してプッシュしていったんですが、雨がどんどん強まって本当にコースにとどまるだけでも難しかったですね。スタートは悪くなかったんですが、今日の天候では仕方ないですね。残念ですが、初優勝は次戦にお預けということになりましたが、今週末は初ポールも獲れて少し自信に繋がりました」

■5位:井口卓人
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス)
「ちょっと難しいコンディションでしたね。結果的に1-2-3はレインタイヤを履いたマシンになってしまって、僕たちの判断はスタートの段階では間違っていなかったと思いますし、結果的に雨が降ってきたためにこういう結果になってしまっただけで、勝負しての結果ですから全く悔いはないです。去年と同じく開幕3連勝をしたのですが、去年は4戦目を表彰台で終えたのに、今年は表彰台に立てなかったので、また頑張ろうと気合いが入りました。もっともっと速くなって、次の鈴鹿ではまた連勝したいですね」

◎ Nクラス ◎
■優勝:佐藤公哉(TEAM NOVA/Car.No23/NDDP EBBRO)
「今日は最後尾スタートで、チームも僕もここから乾いていくだろうという読みだったので最初はスリックだったのですが、走り始めたらバイザーに雨が当たって来て。これはダメだなと思ったので、無線がないのでチームに何も告げず、いきなり2周目にピットインして“レインタイヤに替えてください”と頼んで履き替えました。ほぼ1周遅れになって、自分のポジションが良く分からないままプッシュして走りましたが、開幕戦以降チームがデータを解析してマシンを進化させてくれていたことがこの結果につながったと思います」

■2位:関口雄飛(AIM SPORTS/Car.No18/EBBRO AIM F307)
「難しいコンディションだったのですが、周りがみんなスリックだったこともあって、僕もスリックでスタートしました。ただ、無線のラインが抜けてしまっていて、僕が話すこともチームに伝わらないし、チームが話すことも僕に伝わらないという状況でしたし、前にも国本選手がいて、後ろにも井口選手がいてスリックのまま走り続けていたので、トムスと一緒なら大丈夫かなと思ってピットには入りませんでした(笑)。結果的に最後までスリックで走ったのですが、なんとか2位に残れて良かったです」

■3位:山本尚貴(HFDP RACING/Car.No7/HFDP RACING)
「周りの状況も見ながらスリックで行ったのですが、序盤すぐに雨が降り始めてピットから無線でどうするかと聞かれたので、僕としてもかなり悩んだのですが、雨脚が強かったのでレインタイヤに替えました。ピットアウト後は、自分なりにプッシュして走ってはいたのですが、終わってみたら上位のマシンとタイム差があったので悔しいですね。最終ラップの最終コーナーで小林選手が他車を抜きにイン側に行ったところをうまくクロスラインで立ち上がって、僅差ながら前に出て3位でフィニッシュすることができました」
 

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