全日本F3選手権は30日(日)、岡山国際サーキットで第7戦の決勝レースが行われ、前日の第6戦に引き続き中山雄一(PETRONAS TOM’S F312)が優勝した。

 岡山国際サーキットを舞台に行われている全日本F3選手権の第3ラウンドでは、29日(土)に予選と第6戦の決勝レースが、そして30日(日)に第7戦の決勝レースが開催。30日の第7戦では、ポールポジションからスタートを切った中山がトップを守り抜いて6連勝を達成。また、F3-Nクラスの高星明誠(S Road NDDP F3)が開幕から負け知らずの7連勝を飾っている。

 前日に比べると、サーキット上空には雲が浮かび、心地よい風も吹いていることもあって、気温は26度、路面温度は33度と過ごしやすいコンディションに恵まれた第7戦の決勝レース。本来は13台が並ぶはずだったグリッドだが、小泉洋史(Net Move Hanashima Racing)が体調不良のため欠場を余儀なくされ、12台でのレーススタートとなった。

 誰より鋭いスタートダッシュを決めたのはポールシッターの中山。続く勝田貴元(PETRONAS TOM’S F312)もまったく遅れることなく1コーナーに飛び込んだものの、そこから先はコーナーをクリアするたびに差が広がり、1周目を終えた段階で中山に1秒3もの差をつけられてしまう。3番手、4番手は予選順位と変わらず、松下信治(HFDP RACING F312)と野尻智紀(TODA FIGHTEX)のままながら、スタートではまたしても千代勝正(B-MAX・F312)が清原章太(HDDP RACING F312)をかわしていた。

 周を重ねるごとに上位3台が単独走行となっていくのに対し、野尻を先頭とする4番手では熾烈なバトルが繰り広げられた。野尻が4周目のアトウッドコーナーでシフトミスし、一瞬ペースを鈍らせると、それを捉えようと千代が猛攻を見せる。ただ、野尻の固いガードに阻まれて逆転はならず、その後もコンマ差で3台が連なっていく。それでも、中盤以降はそれぞれの差も広がっていった。

 そのなか、3番手を走っていた松下が12周目にストップ。電気系トラブルに見舞われ、またも無念のリタイアを喫することとなってしまった。その結果、これで順位を上げた野尻が、2戦連続で表彰台に上がることに。2番手の勝田に約9秒の差をつけてフィニッシュした中山は、シリーズ前半戦を6連勝という圧倒的な強さで締めくくることとなった。

 その中山以上の勝利で前半戦を締めくくったのは、言うまでもなくNクラスの高星だ。レースでは、スタートを決めてそのまま逃げるかと思われたものの、ナニン・インドラ・パユーング(PTT SPIRIT F307)がぴたりと食らいついて離れない。だが、これは高星の作戦だった。高星は、長いレースでタイヤをいたわるため、序盤のペースを抑えていた。その結果、インドラ・パユーングの逆転を許すことなくクラストップでフィニッシュ。7戦全勝とこれ以上ない展開で後半戦に臨む。

 ふたりに続くNクラスの3位争いは、壮絶なサバイバル戦となった。まず、予選3番手だった小河諒(Le Beausset F308)にフォーメイションラップ中の電気系トラブルが発生。スタートを切ることなく、リタイアとなってしまう。これで湯澤翔平(Nova with IMM F306)が3番手に上がるが、4周目にDRAGON(B-MAX・F306)の逆転を許す。DRAGONは、3番手を走り続けて第1戦以来の表彰台を目指すも、エンジンが突然止まってリタイア。これによって14周目に湯澤が3番手に返り咲き、初めての表彰台を獲得する結果となった。

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