2015年9月吉日
株式会社グッドスマイルカンパニー

GOODSMILERACING & TeamUKYO レースレポート 6
ピットの混乱に巻き込まれ、SUGO戦はノーポイントに終わる

SUPER GT 第6戦
会期:2015年9月19~20日
場所:スポーツランドSUGO(宮城県)
天候:晴れ
動員:3万6500人(2日間)
予選:10位
決勝:16位

■9月19日(土) 苦しい戦いの予選
 今季、思うような流れに乗れずにいるGOODSMILE RACING & TeamUKYO。毎年辛酸をなめさせられているSUGO戦だが、今年こそはと意気込んで望んだ。

 予選日(19日)朝の練習走行は片岡選手がドライブし、「1'20.977」を記録する。セッティングを煮詰めつつ走っていたが、途中でコースオフしたマシンの回収もあり赤旗のまま13位で終了した。

 予選1回目は谷口選手が担当。トップグループは19秒台を刻んでいるが、谷口選手は「1‘20.247」を出すもなかなか厳しい。順位も徐々に落ちていくが、なんとか12位でギリギリ突破した。

 予選2回目は片岡選手。開始直後にコースオフしたマシンがあり、いきなり赤旗中断となるも、赤旗解除後に「1'20.688」を記録した。しかし、上位争いが19秒台なのは変わらず、10位で終わった。この結果、SUGO戦の決勝レースは10番手グリッドからのスタートとなった。

■9月20日(日) ピットアウトできず大幅ロスに……

 迎えた決勝レース。これまでも予選順位が悪くとも決勝ではじりじりと順位を上げていっただけに、期待がかかる。スタートはいつもどおり片岡選手が担当。

 コース幅が狭く、オーバーテイクポイントの少ないSUGOなので、さすがに1周目から順位の変動はナシ。トップ陣は入れ替わりが激しいが、ミクSLSは10位のままレースが進んでいく。前との差は詰まるが抜くチャンスがないという状況が続き、そろそろピットインかというタイミングでGT500のマシンがクラッシュ。そのままセーフティーカーランになった。

 ピットオープンの合図をきっかけに、ほぼすべてのマシンがピットになだれ込む。しかし、ここで勝敗が決してしまう。ピットロード出口に近い位置のマシンが、ピットロード上で動けなくなってしまい、そのときピットに入っていたほとんどのマシンがストップを余儀なくされた。すでにピットアウトしたマシン、ピットに入らずステイアウトしたマシンは走っているので、どんどん差が広がる一方になってしまった。

 さらに、セーフティーカーが解除されたあと、ピットロードはレッドシグナルとなってしまい、ここでもストップさせられてしまう。すでにコースを走っているマシンにはラップダウンされ、完全に勝負権を失ってしまった。

 ようやくピットから出て、アウトラップが終わった頃には最下位近くまで順位を落としていた。ドライバー交代した谷口選手は少しでも順位を上げようと猛プッシュで走り、徐々に順位を上げていく。65周目には16位まであがったものの、大きくついてしまった差を覆すことは難しく、16位のままチェッカーを受けた。

 今季3度目のノーポイントのレースになってしまったが、残り2戦はなんとしてでも好成績を収めたい。

■チーム関係者コメント
安藝貴範 代表
ピットインのタイミングはあのピットオープンのときしかなかったし、その後の混雑は想像に難くないので、もうちょっと運営側も考える部分があったと思いますね。戦えるペースを持っていただけに、ピットの位置で運、不運が決まってしまうのは残念でした。ほんと、今年は流れに乗れないですね。毎回、良い姿勢でレースに向き合えているだけに、なんとかしたいところです。

片山右京 監督
まるで事故にあったかのようなレースでした。ピットのアクシデントですべて終わってしまいましたね。もはやGT-RやJAF-GT勢がどうとかは別の問題です。とはいえ、11号車が表彰台に乗っているので、チャンスがないわけではなかったんでしょうね。もっと前で走れたかもしれないので、ファンのみなさんには良いところを見せられずに申し訳ないです。しかし、あんな状況になっても谷口選手が頑張って走ってくれたのはありがたかったですね。今後、ああいうアクシデントが起きないように、対策してもらいたい。

谷口信輝選手
3年連続SUGOはダメでした。今回、土曜日の練習走行で厳しい戦いになるということがわかり、予選はなんとか1回目を突破できたけどギリギリで。2回目は10番手でしたが、いけても8位くらいだったと思います。片岡選手が頑張って10位をキープしてくれたけど、その後のセーフティーカーからのピットで台無しになってしまいました。ピットから出たらほぼ最下位まで下がってて、なんとか上を目指して走ったけど、またノーポイントに終わってしまいました。本当に今年は流れが悪くて、応援してくれている方々には心苦しいです。

片岡龍也選手
苦しいなりにも自分たちのレースを進めていたし、ピットアウト後の谷口選手の走りを見ていればもっと面白いレースができたかと思いました。苦しい中にもできることがあったんですが、運が悪いの一言では片付けられない事件がピットロードで起きてしまい、残念な結果になってしまいましたね。ストレートで最後まで諦めずに旗を振り続けてくれたファンのみなさんには、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

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