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スーパーGTニュース

投稿日: 2011.05.26 00:00
更新日: 2018.02.16 02:36

初音ミクBMW「満足」の2戦連続入賞


2011 AUTOBACS SUPER GT Rd1.OKAYAMA GT 250km RACE
GSR & Studie with Team UKYO

#4 DRIVER 谷口信輝 番場琢

初音ミク グッドスマイル BMW 粘りの走りで4位入賞
2戦連続でポイントを獲得

 東日本大震災による影響から延期されていた第1戦岡山、第2戦富士を消化し3週間のインターバルを経て開催された。
 金曜日の習熟走行2本を含め3day開催となった岡山大会、GSR & Studie With Team UKYOは前戦の獲得ポイント、6ポイント×2の12kgのハンディウェイトを積んで今戦に挑む。

5月21日(土)
ノックアウト予選 12:30〜
 予選日の天候は曇り。コース上はドライ。路面温度は45度と高め。今回の予選はノックアウト方式を採用。まずはQ1の結果で上位16台がQ2へ進み、更にQ2の上位10台が最終ステージQ3へ進む。

 まずはGT500との混走セッションが行われ、谷口信輝選手がステアリングを握る。マシンン全体の調子をチェックし、序盤2番手となる1'34.962を出したところでピットイン。タイヤやブレーキパッドのチェックを終え、番場琢選手に交代する。アウトラップから3ラップで1'35.618をマークし混走は終了。

 引き続き10分間のGT300クラスの専有走行が行われる。アタックドライバーは谷口選手。1'33.489をマー クし6番手でQ2への進出を決める。

 Q2は15時〜の10分間。アタックドライバーは番場選手。緊張と気合が増す中コースイン。3ラップを消化したところで他車が激しくコースアウトし赤旗中断。4分延長され15時8分に予選が再開。他車が32秒台をマークする中、果敢に攻め33秒台を刻むも僅かに及ばず、1'33.962の11番手でQ2を終了。

 しかし状況は一遍、赤旗中断の原因となったマシンのタイムが抹消され、10位に浮上。Q3進出となった。

 最終ステージのQ3は8分間。アタックドライバーは谷口選手。10台のマシンがポールポジションを目指し果敢にアタック。谷口選手は2ラップ目に1'34.681で4番手につける。他車が33秒台、32秒台に入ってくる中、谷口選手も果敢にアタック。

 しかしマシンのコーナーリングからの立ち上がりに若干のストレスがあり、タイムを今ひとつ短縮できない。電子デバイス系の不具合が原因と推測される。最終的に2ラップ目にマークしたタイムを上回れず8番手で終了。決勝は8番グリッドからのスタートが決定。

5月22日(日)
決勝レース(68Laps)14:00スタート
 5月22日(日)決勝日。前日からの予報通り雨、早朝からサーキットは土砂降り。コース上は至る所が川状態になっており、8時30分からのフリー走行が中止に。昼過ぎには天候も回復し晴れ間も見られる。レース前のウォームアップ走行が通常の8分間から25分間に延長され、マシンの最終確認を行った。

 気温23度、コース上はドライで路面温度29度。フォーメーションラップは予定通り14:00に開始。今回もスタートドライバーは谷口選手が務める。

 1周の隊列走行を終えると一斉にスタート。物凄いエキゾーストノートとともに全マシンがコントロールラインを通過してゆく。

 オープニングラップで3台を交わし、5番手でコントロールラインを通過。しかし3ラップ目に後続にかわされ6番手に。その後、35秒〜36秒台でコンスタントに走行を重ね6番手をキープ。13ラップ・14ラップと前車を交わし4番手にポジションをアップ。20ラップまで36秒台で4番手をキープしていたが、グリップが落ち始めラップタイムは上昇せず、チームはピットインのタイミングを早め、23ラップを終え5番手でピットイン。タイヤチェンジ、給油の素早い作業が行われ、ハードタイヤで後半のロングスティントを番場選手に託す。

 アウトラップの段階で16位。ここから果敢な追い上げが始まる。またこのタイミングから他車もルーティーンのピットインが始まる。

 番場選手は36秒台で安定した走行をキープしながら30ラップに11番手、31ラップに9番手、41ラップには6番手とポジションを上げ、51ラップ目には4番手までポジションをアップ。粘りの走りと確実な追い上げで表彰台の一歩手前まで登りつめる。その後、後続のマシンの追い上げを抑え63ラップ、4番手でチェッカーをうけた。

 4位で8ポイントを獲得し、2戦連続ポイント獲得となった。ランキングも4位。これからさらに上位を目指す。次戦は海外ラウンド、6月18日〜19日。マレーシア・セパンサーキットで灼熱の戦いとなる。

■大橋逸夫監督
今回のレースは前回と違った意味での緊張の連続でした。開幕戦で大きなトラブルが無かったために、幾つかの細かいトラブルは経験の少ない車両、チームにとっては一つ一つが試練の連続であり、それもあって結果的に本戦で4位というポジションをとれたのは感慨深い以外の何物でもありません。車の特性として岡山は相性が良いと想定していたために、甘く見ていた部分も多かったかもしれません。次回よりまた気を引き締めてレースに臨む所存です。取れるところできちんとポイントを取っていくのは新参チームの我々にとっては簡単なことではなく、上位のチームの熱意、戦略、チーム力に圧倒されそうな気持ちを抑えつつ、強いチームを目指したいです。

■片山右京スポーティングデレクター
今回も二人のドライバーが良い仕事をしてくれました。習熟走行からマシンの調子が今一つで思うようなタイムが出せず、予選までかなり苦しんでいました。この決勝までに何とかマシンの状態も良くなり、予選8番手からスタートして、どこまで順位を上げられるかドライバーに託すのみでした。谷口選手にはなんとかタ イヤを持たせてもらい、その後は番場選手が最後まで確実に順位を上げて4位でチェッカーを受けることができました。 長いチャンピオンシップの事を考えると今回の成績には満足しています。メカニック、ドライバー、スタッフの皆にお礼を言いたい。次戦のマレーシアでもチーム一丸となって頑張りたいと思います。

■谷口信輝選手
習熟走行から、はっきりとした原因は解らないが、マシンの電子デバイス系の影響でトラブル気味でし た。その為、思ったようにタイムが上がらなく富士の時とは異なり、予選までかなり辛い展開になっていました。決勝では トラブルはありませんでした。早めのピットインとなってしまいましたが、番場選手に後を託し着実に安定した走りで、順位を上げて走り切ってくれました。かなり順位が下がったところから4位でフィニッシュできて良かったです。前回の富士に引き続きゴールまでの良い結果に満足しています。次戦もトップを目指して頑張ります。応援にも感謝致します。

■番場琢選手
予選では、一時はQ3に上がれなかったはずが、8番手からのスタートが切れて良かった。ただし、実際はマシンが富士よりもタイムが上がらず、苦しい展開を予選まで強いられていました。本来ならばもっと上のグリッドを狙っていましたから。いざこの決勝が始まり谷口選手からステアリングを託されてから、とにかく順位を上げてゴールしようと必死にラップを重ねることに集中しました。マシンにトラブルが無くタイヤも約40ラップ最後まで持ってくれて、4位という成績には非常に満足しています。次のマレーシア戦でも表彰台目指して頑張ります。応援有難う御座います。


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