2日、今季までスーパーGT500クラスでDENSO KOBELCO SC430をドライブしていた脇阪寿一が、自身のブログ(http://www.js-style.com)で、来季に向けてLEXUS TEAM SARDを離脱することを告白した。
寿一は2001年にホンダからトヨタに移籍。Team LeMansで自身初のGT500クラスチャンピオンを獲得し、2006年にはトムスに移籍。06年、09年とチャンピオンを獲得、2012年にはLEXUS TEAM SARDに移籍し、第2戦富士でさっそく優勝。サードに2004年以来の勝利をもたらし、昨年、今年とチームとともにタイトル争いに絡む活躍をみせ、人気、実力ともにスーパーGTのみならず国内モータースポーツ界のトップドライバーとして活躍してきた。
しかし3日、毎年シーズン終了とともに開催されるトヨタ・レーシング/レクサス・レーシングの納会の後、寿一はサードと話し合いをもち、「来年僕との契約意志がない事を告げられました」と、今季限りでサードを離脱することを自身のブログの中で明らかにした。
「我々勝負の世界で生きている者にとって、当たり前と言えば当たり前の出来事。言い訳したい事はほんまにたくさんありますが……。僕のパフォーマンス不足。プロは黙って受け入れる。こんな事、書くのは格好悪いですが、良い時ばっかり自慢しててもあれなんで、悪い時も正直に伝えさせてください」と寿一はブログの中で綴った。
LEXUS TEAM SARDでは、この件に関してオートスポーツwebの取材に対し、「チームから発表できることはまだ残念ながらありません。まだ来季に向けてさまざまな交渉を重ねているところ」としている。スーパーGT/スーパーフォーミュラでは例年、トヨタ/レクサスから2月に一斉に陣容を発表することになっており、正式な発表はその時まで待たなければならないだろう。
とは言え寿一がサードから離脱するとなれば、レクサス陣営全体でストーブリーグに大きな影響を及ぼすのは必至。来季GT500車両の台数含め、今後のオフの動向から目が離せなさそうだ。