KYGNUS SUNOCO Team LeMans
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
2015年SUPER FORMULAシリーズ
第2戦(岡山国際サーキット)レースレポート
KYGNUS SUNOCO Team LeMans参戦体制
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
ドライバー:平川亮
出身地:広島県
生年月日:1994年3月7日
体重:66kg
身長:177cm
血液型:RH+O
監督:土沼広芳
プロジェクトリーダー:藤井一三
チーフエンジニア:田中耕太郎
チーフメカニック:小倉啓悟
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
ドライバー:小林可夢偉
出身地:兵庫県
生年月日:1986年9月13日
体重:63kg
身長:170cm
血液型:RH+AB
監督:土沼広芳
プロジェクトリーダー:藤井一三
チーフエンジニア:山田健二
チーフメカニック:森内誠二
レース情報
予選(5月23日)
天気:曇り/コース状況:ドライ
気温:22度/路温:30度(予選開始時)
予選開始:13時40分
開幕戦鈴鹿から1カ月と少しのインターバルを挟み、全日本選手権スーパーフォーミュラは岡山で第2戦を迎えた。日本最高峰フォーミュラレースの実戦が岡山国際サーキットで開催されるのは、今回が実に7年ぶりのこととなる。
開幕戦では流れをつかむことができず、まさかのノーポイントに終わったKYGNUS SUNOCO Team LeMansにとってこの岡山戦は王座獲得に向けての大切なリスタートの場ということになるが、同時に準ホームレース的位置づけの一戦でもある。なぜなら、広島県出身の平川亮、兵庫県出身の小林可夢偉、両選手にとって隣県ということになる場所が舞台だからである。
さらにはチームOBのレジェンドレーサー、1979年全日本F2王者の松本恵二さんの訃報にも接したばかりというタイミング。開幕前の岡山合同テストで好感触を得ていることも含め、チームは自信と決意を胸に岡山国際サーキットへと乗り込んだ。
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
平川亮選手
予選結果:6位(予選Q3ベストタイム:1分13秒139)
予選日は天候曇り、路面ドライ。平川は僚友小林とともに、朝のフリー走行から継続的にタイムシートの上位に位置していく。予選でもQ1をまず7位で突破、他車のストップによる赤旗中断を経る展開となったQ2も6位でクリアし、最終Q3へ。スロットル関連に万全でないところを抱えつつの戦いではあったのだが、Q3でも力走、平川は6番グリッドを獲得した。
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
小林可夢偉選手
予選結果:4位(予選Q3ベストタイム:1分13秒083)
F1等、主に欧州でキャリアを重ねてきた小林にとって、他の選手ほど日本の各サーキットを走り込んでいないことは今季、ある意味で辛い条件だが、ここ岡山では昨年末と今年3月に一定の走行量を稼ぐことができている。その成果も活かしつつ、安定して上位での戦いを展開した小林はQ1を3位、Q2を7位で突破し、Q3で4位。優勝争いに臨める位置を確保した。
レース情報
決勝(5月24日)
天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:29度/路温:47度(14時35分)
決勝フォーメーション開始:15時00分
決勝レース周回数:68周
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
平川亮選手
決勝結果:9位(所要時間:1時間30分30秒754、ベストラップ:1分18秒008)
決勝日の天候は晴れ、スタート約30分前の路面温度は47度と高い。レース中も40度を割ることはなかったようで、この季節にしては暑い状況下での一戦となった。
平川は6番グリッド発進から1周目にひとつ順位を落として7番手に後退するが、18周目に前方を走る3号車がリタイア、6位へと順位を戻す。そしてレース中盤の34周目に平川はピットインし、給油とタイヤ4輪交換へ。ここでチームクルーはライバル車に対してのアドバンテージを築こうと、少しでも作業時間を短くする狙いで作業にあたるのだが、残念ながら結果的には約7秒のタイムロスにつながってしまう。
レース後半、各車のピット作業が終わり順位関係が落ち着いた段階で平川は10位にポジションダウンしていた。しかしあきらめない走りを展開する平川は、終盤になると4台による7位争いへと参戦、55周目には41号車に先行して9位へと浮上する。あとひとつで入賞である。11号車と2号車への挑戦を続けた平川だが、惜しくも9位でのゴールに。
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
小林可夢偉選手
決勝結果:2位(所要時間:1時間29分50秒238、ベストラップ:1分17秒524)
予選4位の小林はスタートで前の2台、40号車と16号車をパスするも、後ろの19号車に先行を許し、3番手でオープニングラップを終えた。レース前半は前に38号車と19号車、後ろに40号車というオーダーで推移していく。34周目に40号車がピットイン、給油とリヤタイヤ2本交換をしてコースに戻る。
小林担当の山田エンジニアらは40号車の作業時間の短さとピットアウト後のペースに注視、40号車の前で戻るためのピットタイミングと判断して小林を38周目にピットへと呼び込む。これは結果的に前を走る19号車との同時ピットインになったが、19号車に作業ロスがあり、クルーが順調に給油&タイヤ4輪交換を終えた小林は19号車より先にコース復帰することに成功。そして小林は40号車をギリギリの攻防の末におさえきり、タイヤにフラットスポットをつくりつつも実質2番手となる。さらには首位38号車に再三の攻撃を仕掛ける小林。しかしトップ奪取までは叶わず、初表彰台の2位で岡山戦を終えた。
レース情報
平川亮選手のコメント
スタートはあまり良くなく、ポジションを下げてしまいましたが、それ以外に関してはミスなく走れたレースでした。ラップタイム的なペースもわるくなかったですしね。ピットでの遅れは、皆が全力でレースを戦っているうえで起きたこと、仕方のないことだと思います。暑いコンディションのレースでしたが、次の富士戦も間違いなく暑くなると思いますので、そこに向けてという意味でもいい内容のレースだったと感じています。予選でもQ3に進めましたからね。7月の富士では昨年2位表彰台を獲得しましたが、天候急変なども絡んだ結果でしたので、今年はもっと好勝負をして、優勝を目指します。
小林可夢偉選手のコメント
今回は予選が思ったほど良くなかったですが、決勝のペースはわるくなかったと思います。勝てるマシンパフォーマンスがなかったわけではないと思うので、2位という結果については嬉しさよりも残念という方が大きい感じですね。それに、チームの先輩である松本恵二さんのカーナンバー「8番」で勝つことができなかったのも悔しいところです。ただ、決勝ペースが良くなったことはポジティブですし、流れは良くなってきています。このレースで勝つにはやはり予選が大切だということをあらためて実感もしましたので、次は予選でもっと前にいってレースを戦えるようにしたいと思います。
土沼監督のコメント
小林はスタートも良かったですし、レース内容も良かったですね。特にブレーキング、40号車から順位を守った局面などは素晴らしかったと思います。このドライバーは強いな、と感じさせてくれました。応援してくださるみなさんを楽しませ、チームを盛り上げてくれる選手ですね。さすがです。おもしろい、いいレースでした。今後への展望も大きく開けたと思います。平川もいい内容だったと思いますが、結果的にピットでロスタイムが生じたことが痛かったですし、彼には申し訳なかったです。ただ、クルーも攻めた結果のことですからね。タラレバを言えば、平川も間違いなくポイントをゲットできたレースでした。次は約2カ月後の富士スピードウェイ戦となりますが、富士に関しても我々は自信をもっています。ぜひ、ご期待ください。
シリーズランキング
平川亮:ー位/0ポイント
小林可夢偉:4位タイ/8ポイント(今回8ポイント獲得)
チーム(#7+#8):5位/8ポイント(今回0+8ポイント獲得)
観客動員数
開催期間中延べ入場者数約11,000人
5月23日土曜日(予選日、天気:曇り)4,000人5月24日日曜日(決勝日、天気:晴れ)7,000人
イベントへの参加報告
ピットウォーク
開催日程:5月23日11:50〜12:40/5月24日11:20〜12:10
キッズウォーク
開催日程:5月23日16:45〜17:15
主催:日本レースプロモーション、岡山国際サーキット
参加者:平川亮、小林可夢偉
ピットロード開放エリアにて握手&サイン会、撮影会、グッズ提供を行い、沢山のお客様をお迎えすることが出来ました。また、キッズウォークではお子様を対象に握手&サイン会、キッズ限定グッズなどの提供を行いました。
グリッドウォーク
決勝レース前に実施。
解体ショー
TOYOTAイベント広場にて開催。