11月12日〜14日に富士スピードウェイで行われる『JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010』だが、その際にサポートレースとして行われる『レジェンドカップ』について、服部尚貴プロデューサーからその概要が明かされた。
スーパーGT、フォーミュラ・ニッポンというビッグレースが一度に見られるだけでも注目のFUJI SPRINT CUPだが、このイベントにはもうひとつ、盛り上がり必至のサポートイベントが用意されている。往年のドライバーが一同に会するこのレジェンドカップは、モータースポーツの歴史や奥深さを多くのファンに理解してもらいたいという企画で始まったプロジェクト。マシンはマツダ・ロードスターのパーティレース仕様を使い、8周程度のレースが予定されている。
「最近の新しいモータースポーツファンはもちろん、昔からのレース好きで、最近はサーキットに来られていない方もいらっしゃるでしょうし、往年のドライバーの真剣なバトルをみて、日本のモータースポーツはやっぱり面白いというのを感じて欲しい」と服部プロデューサー。
このレジェンドカップでは、服部プロデューサーが「何をしたらお客さんが面白いレースができるかを考えた時に、やっぱり『自分が見たいレース』という部分があった。自分が子供の頃ファンだった往年の監督さんとか、ドライバーさんとかに、もう一度真剣に走って欲しい」と語るように、ファンなら誰もがもう一度見たいドライバーのバトルが実現しそうだ。
「最初に声をかけたのは松本恵二さんだったんです。というのは、今いちばんサーキットが遠ざかっている方ですからね。あの年代を中心に考えたいと思いまして、星野(一義)さん、中嶋(悟)さんとの
真剣なバトルをもう一度見たいという想いから始まったんです。恵二さんにはOKをいただきまして、そこからみんな誘えるね……ということで誘いました」
気になるメンバーにドライバーの層としては、高橋国光TEAM KUNIMITSU監督が最年長の71歳で、フォーミュラ・ニッポンシリーズ最多勝の高木虎之介が最年少35歳という層になるとのこと。また、現在鈴木亜久里、片山右京など元F1ドライバーたちにも声をかけているとのことだ。
レースの型式としては、金曜日に予選を兼ねた練習走行を行い、そのタイムでグリッドを決するが、特別に“年齢ハンデ”が設けられ、50歳以上のドライバーはそのドライバーの年齢-50というタイムが引かれるという。つまり、高橋国光監督の場合は21秒マイナスになるということだ。「これで現役に近いドライバーは後ろのグリッドからのスタートになると思いますが、そこは頑張ってもらって(笑)。白熱したレースになると思います」と服部プロデューサー。
さらに、第2レースは第1レースの結果のリバースグリッドになるなど、ドライバーの魅力以外にも多彩な“仕掛け”が用意されることになりそうなこの『レジェンドカップ』。往年のファンならたまらない、熾烈な展開になりそうだ。