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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.11.15 00:00
更新日: 2018.02.17 11:36

壮絶4台バトルの末にMOTUL逆転2連覇! KeePerがV


 スーパーGT第8戦もてぎは15日、53周の決勝レースが行われ、GT500クラスではKeePer TOM'S RC Fがポール・トゥ・ウイン。そして2位には、予選12番手から追い上げを見せたMOTUL AUTECH GT-Rが入り、逆転のシリーズ2連覇を決めることとなった。

 ランキング首位のカルソニックIMPUL GT-Rと2位のMOTUL GT-Rが2ポイント差と僅差で並ぶとともに、合計6台がタイトル獲得の権利を残して迎えた今シーズン最終戦。決勝に向けて天候の回復が予想され、決勝日のもてぎは朝から雨が降っていたものの、昼に向けて曇り空へと変わっていった。

 ドライコンディションを見据え、決勝前の8分間のウォームアップラップも18分間に延長される中、グリッド上でも、スリックかウエットかという各チームのタイヤ選択が焦点となっていたが、決勝まで30分を切ったタイミングで、コースに大粒の雨が降り始める。結局、10分ほどでやんだこの雨ではあったものの、各車はウエットタイヤでスタートを迎えた。

 13時40分より警察車両先導のもとでパレードラップが始まると、雲の切れ間からは青空も見えてくる。そんな気まぐれな天候のもと、53周の決勝レースが始まった。スタートでは、ポールシッターのKeePer RC Fがポジションをキープ。Epson NSX CONCEPT-GT、RAYBRIG NSX CONCEPT-GTと上位はグリッド通りに1コーナーを抜けていくが、4番手のPETRONAS TOM'S RC FとカルソニックGT-Rがヘアピンで接近。そこにZENT CERUMO RC Fも絡み、90度コーナーではZENT RC Fの立川祐路が前方の2台をパスして一気に4番手に。カルソニックGT-Rが5番手に続き、PETRONAS RC Fは6番手に後退する。

 まさかの予選Q1敗退を喫して12番手スタートとなったMOTUL GT-Rは、ロニー・クインタレッリがオープニングラップで10番手に浮上すると、オーバーテイクを繰り返して8周目には7番手に浮上。さらに11周目には、6番手を走っていたPETRONAS RC Fが11周目にスローダウンを喫してストップ。これにより、MOTUL GT-Rは7番手に浮上し、14秒ほど前方につける6番手のカルソニックGT-Rを追っていくこととなった。

 刻一刻と路面がドライに近づいていく中、15周目を終えたあたりから各チームのピットの動きも慌ただしくなり、スリックタイヤに変えるタイミングを窺い合うような展開となっていく。またMOTUL GT-Rは、前方よりも1秒前後速いペースで、徐々にギャップを削り取っていった。