スーパーGT第8戦もてぎは14日、公式予選が行われ、GT500クラスではKeePer TOM'S RC Fが、開幕戦以来となる今季2度目のポールポジションを獲得した。
GT300クラスでは第7戦でチャンピオンが決まった一方、GT500クラスではランキング上位6台が戴冠の可能性を残すとともに、首位のカルソニックIMPUL GT-Rと2位のMOTUL AUTECH GT-Rのポイント差はわずか2ポイントという接近した状況で迎えた今回の最終戦。しかし、予選Q1ではそのMOTUL GT-Rが12番手で敗退を喫する波乱の展開となった(→Q1レポートはこちら)。
雨脚が強くなる中でコースアウトが続出したGT300クラスのQ2を終え、GT500クラスのQ2は予定通り15時5分12分間で行われた。コースオープンとともに各車コースインを果たすと、カルソニックGT-Rは今回も最後方からアタックを行っていく。
セッション開始から5分ほどで本格的にアタックが始まると、トップタイムは1分53秒台から推移。ZENT CERUMO RC F、PETRONAS TOM'S RC F、KeePer RC Fとまずはレクサス陣営が首位を奪い合うも、RAYBRIG NSX CONCEPT-GT駆る伊沢拓也が残り5分というところで首位に浮上。その後、Q1を首位で終えたEpson NSX CONCEPT-GTもトップに躍り出る。
KeePer RC Fを駆る平川は、残り4分というところで、そこまでのトップタイムを1秒以上更新する1分49秒738をマーク。ほとんどのマシンが最後までアタックを続けるも、このタイムは更新されず、KeePer RC Fが今季2度目のポールポジションを獲得。すでにチャンピオンの可能性はないものの、最終戦で意地を見せた。
2番手にEpson NSXが並び、RAYBRIG NSXは最後まで好タイムでアタックを続けるも、首位には届かず3番手。PETRONAS RC Fが4番手となり、ランキングリーダーのカルソニックIMPUL GT-Rは5番手からチャンピオンを目指すこととなった。
Q2をドライブしたオリベイラは「今週末もレースと同じようにベスト尽くすだけ。5番手というのはベストではないけれど、明日はコンディションも変わるからベストを尽くしたい」とマシンを降りた直後にコメントしている。
首位に躍り出る場面もあったランキング3位のZENT RC Fは、立川祐路がV字で2度コースアウトを喫する場面も。どちらも自走でコースへと復帰したが、予選ポジションとしては6番手から、逆転タイトルを狙うこととなった。7番手にDENSO KOBELCO SARD RC Fが入り、WedsSport ADVAN RC Fが8番手となっている。
カルソニック GT-Rが5番グリッド、MOTUL GT-Rが12番グリッドとなった今回の予選。この2台は優勝すれば問答無用でタイトル獲得となるが、セカンドロウにはタイトル獲得の可能性を残すRAYBRIG NSXとPETRONAS RC Fも並ぶほか、6番手にはZENT RC Fもつける状況。決勝は雨が降らないのではないかという予報もある中、王座争いの行方はまだまだ分からない。250kmを走り切って栄冠を手にするのは、一体どのペアとなるだろうか。
スーパーGT第8戦の決勝レースは、15日の13時40分から53周で争われる。