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国内レース他ニュース

投稿日: 2009.06.14 00:00
更新日: 2018.02.15 13:37

大嶋和也杯6時間耐久カートレース、チーム「関久富吉」が優勝


 6月7日に本条サーキットで行われた「大嶋和也杯6時間耐久カートレース」。このレースは、本庄サーキットのグループサーキットである、カートランド関越、F1カート宮沢湖、F1リゾート秩父の3カートコースのフェスティバル的な意味合いを持ったイベントとなっているイベントだ。総勢19チームによる争いは、6時間走って0.2に満たない僅差でチーム「関久富吉」が優勝。
 このチームは、サーキットからのご好意で、オートスポーツweb読者に参戦モニターとして一部費用を免除してのエントリーをしたチーム。エントリーから決勝まで非常に恵まれた状態でのレースとなったようだ。

 以下はモニター参戦チームの「関久富吉」の久恒選手からのレポート。
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 本庄サーキット6時間耐久レースにオートスポーツweb読者チームとして参戦した「関久富吉」の久恒です。今回参戦した「関久富吉」はこのレースのためにチーム代表の吉井さんを中心に集まったチームでドライバーはそれぞれカートランド関越などのレンタルカートレースに参戦しています。

 レースは前日までの不安定な天気はどこに行ってしまったのか?と思うような快晴の中で始まりました。レース前の体重測定でウェイトハンデのピット回数が4回、スターティンググリッドも19チーム中19番手スタートとなったので、スタート直後に規定のピットを済まして追い上げていく作戦を取りました。スタートドライバーはチーム代表の吉井選手。「4ストカートはあまり得意ではない。」と話していましたがミス無く約40分間走行して第2ドライバーの関口選手に交代しました。関口選手は「速くて安定感抜群」のドライビングで徐々に順位を上げていきます。

 スタート直後に19位でしたが約1時間30分後には8位までに順位を上げました。第3ドライバーは富岡選手、52秒前半のタイムで周回を重ね、スタートから2時間後には表彰台目前の4位まで順位を上げました。第4ドライバーは私(久恒)です。チームのドライバーが52秒台前半〜53秒前半ぐらいで周回しているので負けないようにと思っていたためか、コーナーで突っ込みすぎていたようでなかなかタイムが出ませんでした。走りながら修正して52秒台で周回できるようになった頃、ゲストドライバーの大嶋和也選手が見えてきました。

 カートの調子が良かったのでみるみる大嶋選手が近づいてきます。「これは絶対に抜かないと!!」と燃えてきました。コーナーの突っ込みで抜いたのですがクロスラインで立ち上がりに抜き返されました。今度はカートの速さを活かして立ち上がりで並んでパスすることができました。
 たとえ誰も見ていなくても一生の思い出になりました。大嶋選手が活躍するたびに自慢することでしょう。そのためにも大嶋選手に頑張って欲しいですね(笑)。

 約40分のスティントを終えてドライバー交代しました。そして、レーススタートから5時間後にはトップから2周差の2位を走行していました。最終スティントは私です。徐々に緊張していきます。
 そしてレース残り約40分、トップと同時にピットインしてきました。トップは燃料給油+ドライバー交代(3分)、ウチのチームはドライバー交代のみのピットインです。これで暫定的にトップになりました。(※ドライバーの私は知りませんでした(笑))

 しかし、問題は燃料の残量がギリギリでした。全開ではゴールまで持たないのでコーナーのかなり手前でアクセルオフしてブレーキをかけずに惰性でコーナーを回るなど燃費を稼ぐように走っていましたが、サインボードで「ペースダウン」の指示があり、54〜55秒台で周回を重ねていました。レース残り10分ぐらいだったでしょうか?「UP!!」の指示がきました。
 燃料の残量はかなり気になりましたがチーム代表の吉井さんが頷く姿が見えたので「止まっても構わない」と思ってペースを上げました。残り5分ぐらいは早くチェッカー出てくれと思いながら走行していました。そしてチェッカーが振られるのが見えました。でも、本当に自分に振られているのか半信半疑でピットロードに入ってサーキットにいるみんなが拍手して迎えてくれるのを見て「優勝したんだ!」と実感しました。

 そして、結果を聞くとさらに驚きでした。2位とは0.18秒差でした。チームのみんなや応援に来てくれた友人達に祝福されたのはとても幸せな瞬間でした。急遽組んだチームメイトでしたが中身のある6時間を過ごすことができました。
 本庄サーキットのようなレンタルカートレースとしては超高速サーキットでの走行はとても爽快な体験でした。また、オフィシャル・スタッフの皆さんのおかげで大きなクラッシュも無くイベントが進んだと思います。
 私はレンタルカートフェスティバルなどのイベントに「チームユージ」として参戦していますが、今度は「チームユージ」として勝利の美酒を味わいたいと思います。


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