2日、自身のブログで今季まで所属していたLEXUS TEAM SARDからの離脱を明らかにした脇阪寿一。今の心境、そして来季に向けて何かプランがあるのかどうかをインタビューした。

 寿一は2012年から2シーズンLEXUS TEAM SARDに所属していたが、2日に行われたトヨタ/レクサス納会の後、チームと話合いをもち、来季チームから契約しない旨を告知されたと自身のブログで明らかにした。

 異例とも言えるブログでの告白だが、これについて話を聞くと、「カッコいいことだけでなく、今のつらい部分も現状も、時差なく伝えていきたいというのが今まで応援してくれた方に対する僕の気持ち。すごくカッコ悪いですけど……」と寿一はその理由を語ってくれた。

「それもさらけ出して、今はこういう状態だけど、それも乗り越えていきたい。人間臭さというか、泥臭さみたいなものも見てもらった方がいいのかな、とは思っています。これがプロ野球だったらまわりが勝手にやってくれますけど、我々モータースポーツはまだまだなので、自分のネガティブな要素でも、ファンの方々に対する情報提供をさせてもらった」

 トヨタ/レクサス陣営に入ってからは、ルマン、トムス、クラフト、そしてサードと移籍してきた寿一。来季に向けてはレクサス陣営の台数も明らかにはなっておらず、また多くの外国人ドライバーの売り込みも噂されており、シート争いが激戦となることも予想される。果たして、来季に向けて寿一の中で、GT500以外やレクサス以外の選択肢等もあるのだろうか。

「今はまったくの白紙です」と寿一は語る。

「ただ、ここに来るまでにいろいろお世話になった方もいるし、応援してくれているファンの方たちもいる。そういう皆さんを無視することなく、自分だけのことじゃなく、いろんなことを考えながらやっていきたい」

「僕は自分で頑張るというより、まわりに生かされていると思うんです。そのことを踏まえていきたいし、レースの楽しさを伝えるためには自分が楽しまないといけない。そういう環境を整えて、信頼できる仲間とともにレースができれば最高かな、と思っています」

「ありがたい話ですけど、いろいろ連絡をくださっているところもあるし、その中で考えていきたいですね」

 寿一は1972年生まれ。年齢としては41歳になる。アスリートとしては、そろそろ引退を考える時期にもさしかかっている。率直に、引退を検討するということはないのだろうか。しかしそんな質問を、寿一はキッパリと否定した。

「考えてないですね。ここ最近はない。ちょっと前、トムスを出る時には引退を考えたこともありました。でも今は、走り続けることしか考えていない」

 来季に向けて、俄然その去就に注目が集まることになった寿一。その言葉からは、新たなチャレンジへの決意が見え隠れした。

「プロですからね。いろんなことがある中で、それを乗り越えながらやっていかなければならない部分があります」

「やっぱりレーシングドライバーですから。走り続けたいと思いますし、まだまだやりたいこともあるので。いろんな可能性を考えながらやっていきたいと思っています」

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