September 14 2014, RACE
Japanese Championship SUPER FORMULA Series Round 5
オートポリス

#10 塚越広大選手(HP REAL RACING)が4位入賞を果たす
ポールポジションの#1 山本尚貴選手(TEAM 無限)は
7位でフィニッシュ

2014年9月14日(日)・決勝
会場:オートポリス(4.674km)
天候:晴れ、ときどき曇り
気温:26℃(14:45時点)
路面温度:37℃(14:45時点)
コースコンディション:ドライ
観客:1万4100人(主催者発表)

 9月14日(日)、大分県のオートポリスにおいて、2014年全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第5戦の決勝レースが開催されました。

 昨日行われた公式予選では、#1 山本尚貴選手(TEAM 無限)が1分26秒469のコースレコードをマークしてポールポジション(PP)を獲得しました。従来のオートポリスのコースレコードは、1991年に開催された世界スポーツカー選手権で記録されたもので、その更新は23年振りとなります。また、今年より投入されたHonda HR-414Eエンジン搭載のマシンがPPを獲得するのは今シーズン初のことでした。

 Honda勢で#1 山本選手に続いたのは4番手となった#10 塚越広大選手(HP REAL RACING)で、以下、#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は5番手、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は11番手、#41 武藤英紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は12番手、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は13番手、#2 中山友貴選手(TEAM 無限)は15番手、#11 ヴィタントニオ・リウッツィ選手(HP REAL RACING)は18番手からのスタートとなりました。

 今朝の阿蘇地方は、上空に多少雲があるものの、爽やかな秋晴れに恵まれました。天気予報でも本日は終日晴れで、降雨確率0%と発表されています。
午前9時30分に始まったフリー走行では、セッション中盤に#40 野尻選手、#10 塚越選手、#41 武藤選手の3人がトップ3を独占するシーンも見られました。30分間のフリー走行が終わったところで、Honda勢のトップは1分29秒529を記録して2番手となった#40 野尻選手で、以下、#10 塚越選手は3番手、#41 武藤選手は8番手、#1 山本選手は9番手、#11 リウッツィ選手は11番手、#32 小暮選手は12番手、#2 中山選手は17番手、#31 中嶋選手は19番手のタイムをマークしました。

 スーパーフォーミュラ・シリーズでは決勝レース中のピットストップが見どころの1つとなっています。本大会ではピットロードとピットガレージの位置関係、ならびにマシンに取り付けられる給油口が右側のみとなっていることを鑑み、決勝レース中の給油は禁止されました。このため、給油なしで走りきれるようにレース距離を通常よりやや短めの約220kmにするとともに、エンジン回転数が8000rpm以上の際の燃料流量制限を通常の毎秒100kgから90kgに削減されることとなっています。

 なお、#11 リウッツィ選手は決勝レース直前に行われるウォームアップに自力で出走できなかったため、最後尾グリッドからスタートすることとなりました。

 午後2時55分、1周のフォーメーションラップに続いて決勝レースのスタートが切られました。PPの#1 山本選手は発進時のホイールスピンがやや大きめで、その後スピードの伸びが鈍ったために7番手への後退を余儀なくされます。この時、#10 塚越選手は4番手に浮上する一方、#40 野尻選手もクラッチミートが完ぺきではなかったため、5番グリッドから9番手へと後退しました。対照的に#41 武藤選手は12番グリッドから10番手へ、#11 リウッツィ選手は18番グリッドから11番手へ、#2 中山選手は15番グリッドから12番手へと躍進しましたが、#32 小暮選手はスタートの混乱のなかで接触があってコース外に弾き出され、タイヤバリアと接触してリタイアに追い込まれました。この影響もあり、#31 中嶋選手は16番手でオープニングラップを終えました。

 2周目以降、ドライバーたちはタイヤの摩耗や燃料消費を見据えながら周回を重ねていきました。とりわけ、たくさんの燃料を積んだ重い状態で、無理にペースを上げればタイヤに深刻なダメージを与え、レース後半のペースに悪影響を与える恐れがあります。各ドライバーはタイヤを労いながらの走行を強いられました。

 この結果、各ドライバーのペースは非常に接近したものとなり、通常であれば次第にドライバー間の間隔が広がって前後に長く伸びた形の集団になるのに対し、今回は各ドライバーがテール・トゥ・ノーズに近い緊迫した戦いが繰り広げられることとなりました。

 17周目、1コーナーで#11 リウッツィ選手はコースアウトを喫し、11番手から18番手へと後退しました。その後も緊迫した戦いが続きましたが、31周目には#2 中山選手が1コーナーのブレーキングでオーバーランを喫し、13番手へと後退しました。

 34周目の段階でHonda勢のトップは引き続き4番手を走る#10 塚越選手で、これに7番手で#1 山本選手が続いていました。そして#40 野尻選手は9番手、#41 武藤選手は10番手、#2 中山選手は13番手、#31 中嶋選手は14番手、#11 リウッツィ選手は18番手となって周回を重ねていました。このころになると、タイヤや燃料に余裕のあるドライバーがペースを上げ始め、各所で接近戦が繰り広げられるようになります。一方、35周目には#11 リウッツィ選手がスピンを喫し、リタイアとなりました。

 41周目、#2 中山選手をオーバーテイクした#31 中嶋選手は、これと前後してライバルの1台がリタイアしたこともあって12番手に浮上。一方の#2 中山選手は14番手となりました。

 レース終盤に向けて各ドライバーは引き続き懸命の追い上げを図りましたが、結果的に順位は変わることなく、#10 塚越選手がHonda勢では最上位となる4位でフィニッシュ。#1 山本選手は7位入賞を果たしました。続いて#40 野尻選手は9位、#41 武藤選手は10位、#31 中嶋選手は12位、#2 中山選手は14位でチェッカーフラッグを受けました。優勝は#36 アンドレ・ロッテラー選手(トヨタ)でした。

 この結果、ドライバーのシリーズポイント争いでは、合計9ポイントを獲得した#1 山本選手の9番手がHonda勢の最上位で、以下、#10 塚越選手の10番手(8ポイント)、#41 武藤選手の13番手(4ポイント)、#11 リウッツィ選手の14番手(1.5ポイント)となっています。

 次戦は9月27~28日にスポーツランドSUGOで開催されます。

コメント
佐伯昌浩(Masahiro Saiki) | 「HR-414E」 開発責任者
「表彰台を期待していましたが、あと一歩というところで手が届きませんでした。今回は燃費にとって厳しいレースになると思っていたので、おそらくスタートで勝敗が決まると予想していました。やはりそのとおりの結果になりました。燃料の総使用量が制限されたのは今回が初めてだったので、手探りのなかで戦う形となり、結果的にオーバーテイクがほとんど見られないレースとなりました。それだけにスタートを決められなかったことは残念でした。今後、この面でドライバーやチームをサポートできることがあれば支援をしていく考えです。とはいえ、予選も含めた速さではライバル勢と十分に戦えるレベルまで進歩できたので、今後は優勝を目標に、細かい部分の煮詰めていきたいと思います」

塚越広大選手(4位 #10 HP REAL RACING)
「上位陣では多くのドライバーがスタートに失敗していましたが、僕自身も決してうまくいったわけではなく、ポジションを上げることはできませんでした。その後のペースに関しては、あれが限界だったと思います。レース中の燃費は全く問題なく、タイヤのことを考えてペースを抑えました。今回はリアル・レーシングに移籍して初めて予選でQ3まで進出し、決勝レースでも上位争いをすることができました。この経験を踏まえて、次のSUGOと鈴鹿でも同様に上位争いができれば、いずれチャンスをつかむことができると思います。まずは表彰台を目標にして、次のレースに挑むつもりです」

山本尚貴選手(7位 #1 TEAM 無限)
「スタートではホイールスピンが多かったので、クラッチで調整しようとしましたが、今度は完全にクラッチが切れてしまい、一時的にですが、駆動力を完全に失いました。レース前はスタートに賭けていましたが、反対に順位を落とす結果になってしまい、Hondaやチームのことを考えると申し訳ない気持ちになりました。その後はほとんどオーバーテイクのないレースになりましたが、それだけにトップで1コーナーに入れれば優勝のチャンスがあったのと思うので本当に残念です。まずは今回の結果を真摯に受け止め、今後さらに速いマシンを作り上げ、力強くレースを戦っていきたいと思います」

野尻智紀選手(9位 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「こういう展開のレースになるとは予想していましたが、どれだけタイヤがもってくれるかわからなかったので、燃料を多く積んでいるレース序盤はあまりペースを上げることができませんでした。おそらく、タイヤを労りながらもっと速く走る方法があったはずなので、今後はこの点を学ぶことが1つの課題になると思います。次のSUGOも十分な練習を積むことなく、予選と決勝に挑むことになるので苦しい展開になるかもしれませんが、コースの特性はオートポリスとよく似ているので、今回の経験を生かし、表彰台目指してしっかりと戦っていくつもりです」

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